【はじめに】 Metamorphosis-Oneと申します。私は、一人バンドという形式で音楽を作っています。それは最近のデジタル技術の発達のお陰でできるようになったといえます。楽器の演奏はMIDIで作りそれを再生すれば自動演奏が可能です。PC上で4回パート毎の旋律を多重録音し同時に鳴らせばコーラスグループと同じように4声のハーモニーを一人で作ることが出来ます。 【今の音楽環境なら工夫する価値がある】 実際今音楽を作っていて感じるのはそれなりに工夫すれば自分の思い描く音作りができるようになったなということです。MIDIの潜在能力は素晴らしく、作り方次第でチャチくもなり、おおこれはほんとにMIDIの音かと俄かに信じがたい素晴らしい音を作ることもできます。また、りっぱなスタジオがなくとも防音を施してあるスタジオで取ったのと同じレベルのS/N比を持った高音質の音をPC上で加工することも現実可能です。このように安価にMIDIで音を作りこむ環境と、PCで高音質な多重録音ができる環境が手に入るようになった訳です。 【音楽に魔法をかける】 しかし、これらのデジタル機材を自由に操るためにはそれなりのノウハウが必要です。デジタル技術で進化した自宅の音楽環境は多重録音するには最適です。これらの機材の使い方をマスタして上手な設定が出来るノウハウを持ってさえいればプロが作り出すサウンドに近い音を自分でも作り出すことができるのではないかと思う今日この頃です。まさに魔法!と呼べる技術かも知れません。音を上手に加工するノウハウは知っているのと知らないのとでは雲泥の差を感じます。魔法と呼ぶに相応しいんです。 【ミュージック・マジシャン】 プロのサウンド・エンジニアのように自由に音を操り誰が聴いても納得する高音質な音作りができる人は音の魔法使いです。僕はそういう人たちをミュージック・マジシャンと呼ぶことにします。私のような素人でも勉強次第でいつの日か音の魔法を自由自在に操るミュージック・マジシャンになることができるんではないだろうかという期待感は日を追うごとに高まるばかりです。この講座は、私が実際体験したことを中心にMIDIを作る上でのノウハウや注意事項、レコーディング後の音を加工して光り輝く高音質の作品に改善していく方法などを中心に解説したいと思います。
Metamorphosis-One音楽日記には、日々の音楽活動の詳細を書きとめています。この講座に書き記した以外に音楽的に参考になるヒントが得られるかもしれません。どうぞ一度お訪ね下さい。
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かけ過ぎ注意!イコライザーの上手な設定をするヒント 付録:マスタリング・チェックシート