【はじめに】
Metamorphosis-Oneです。いい音楽作っていますか。
Midiでブラス・サウンドを作ったことはありますか。音だけブラスなのにオルガンみたいなブラスサウンドを聴いて所詮Midiではこんなもんかと簡単に諦めてしまった貴方!
このページはオルガンみたいなノッペラボウなブラスサウンドをいつも耳にするリアルなブラスサウンドに変身させる方法をお教えします。
えっ、出来る訳ないって。まあそう言わずに読んでみてくださいな。何々、言うだけじゃ信用できないから音を聴かせろって?じゃあ、この曲を聴いてくれ。どうかな?納得した?納得できたら読んで欲しい。それじゃあ、始めよう。
【最初のきっかけ】
Metamor1はブラス・サウンドが好き。大学のサークルはビッグ・バンド・サークルにはいりましたが、多分知らず知らずのうちにブラスが奏でるハーモニーに魅せられていてそれがサークルに入った理由ではなかったかと思っています。そういう下地があるうえでMidiも少しいじれるようになった。ピッチベンドを使うと音に色々な表情が出ることやイクスプレッションで音量を加減してもまた別の表情を表現できることがわかってきた。豪快なブラス・サウンドをバックに思いっきり歌を歌えたらと想像したらもう止まらない。心に火がついてしまいました。ヒツジ年のせいかどうかわかりませんがこうだと思ったら脇目も振らず突進してしまうようです。ヒツジはおとなしい動きの鈍そうな動物という印象がありますが実際走り出したら猪みたいに猛烈に走りまくるらしいです。
【取り組んではみたものの..】
Midiで本物さながらのブラスサウンド作りに早速取り組んでみました。私が頼りにしているMidiの参考書を読んでみます。この頃Midi(MU-15)が壊れたのでPC内部付属のサウンドブラスタで作ることにしました。Midiキーボードの接続方法がよくわからずキーボード入力ができなかったので全部打ち込みで作るはめになりました。ブラスセクションのメロディを書き、それに4声のボイシングをつけてみます。さて次は打ち込みです。打ち込みは慣れていなません。たった8小節程度のフレーズをいれるのにしこたま時間を費やしさていよいよ再生するまでこぎつけました。
わくわくしながら、シーケンサのスタートボタンを押してみました。次の瞬間我が耳を疑いました。「なんてことだこの音は!ダサいことこのうえない!」音色は確かにブラスなのにオルガンを弾いてるみたいな単調なサウンドに聴こえました。リアルなブラスサウンドとはほど遠いのです。
【どこが悪いか考えてみる その1】
しばらく戦意喪失...昼ご飯を食べたらちょっと元気が出たのでもう一度取り組んでみます。どこを改善したらいいか考えてみました。本物のブラスサウンドを頭で想像してみます。まず、音量的に考えてみます。音を伸ばす場合が特に似ていない程度がひどいことに気がつきました。音の短いスタッカートの場合は、そうひどくなくまあブラスのサウンドらしく聴こえます。ブラスで音を伸ばす場合音量はパ..ァァァアアアという具合にブラス独特の音量変化があると過去に聞いたビッグバンドのサウンドを思い出しながら感じました。これを表現するには普通に打ち込んだだけでは無理です。イクスプレッションで音量変化をつける必要がありそうだということがわかりました。ちなみにこのブラス独特の音量変化をアタック & クレッシェンドというそうです。
【どこが悪いか考えてみる その2】
それから場合によって発音時、少し低い音程から持ち上げるグリースアップもブラス特有の音程変化です。このような特色をMidiで表現できれば生に近いブラスアンサンブルが出来るような気がしてきました。
Metamor1が豪快なブラスをバックに気持ちよく歌う日は近い、そんあ手ごたえを感じ始めました。
【どうすればリアルなブラスが作れるかというと..】
整理すると、リアルなブラス・サウンドを実現するのには通常のMidiの手法に加え以下の4つの要素を加えれば実現できると確信しました。
【まとめ】
この4要素を最適に組み合わせると次のようなサウンドに仕上げることができます。
→シミュレーション処置済みのサウンド
敢えて、恥を偲んで公開しますがこれがキーボードで入れた直後のシミュレーション前のサウンドです。似ているのは音色のみでブラスらしさが感じられないことがよくわかって頂けると思います。
→シミュレーション前のサウンド
比較して頂ければ今説明した4要素が何故必要なのか肌で感じて頂けると思います。
次回は、もう少し詳しく上記4項目を1項目ずつ順に解説していきますのでお楽しみに!では、また。
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