【はじめに】
Metamorphosis-Oneです。今回は、音楽を作っていく時に陥りやすい注意したほうが良いことをお話したいと思います。
僕は、MIDIでオケを作り、その上に多重ボーカルを重ねて作品を作ります。ベースもドラムもできあいのパターンは使わず一から作ります。ドラム、ベース、ピアノとパートが増えていくとだんだん音楽らしくなってきます。そうするとここはちょっと音が足らないからもう1つ楽器を増やしてこういうフレーズをいれよう...。などとだんだん調子がでてきて音はゴージャスの一途を辿り、という具合に音楽が出来上がっていきます。そういうときに1つ必ず考慮しなければならないことがあります。それは、敢えて音を間引く必要があるということです。
【音を加工して自信を持って聴いてみたが..】
僕が味わった失敗談をお話します。ある日、作りこんでいた作品が完成間近となりました。
そこまで完成すると今度は誰かに聴いてほしいなあと思うのが人情ですよね。
さっそくCDに焼いて友人を訪ねました。
友人がもっているのは普通のミニコンポ。今まで得た知識を総動員して自宅でヘッドホーンでもスピーカでも、鳴らしてみて聴こえ方はバッチリ調整済み。
友人がスタートボタンを押してさて音楽が鳴り出したが....。
耳を疑うほどではないがなぜか違和感がある。とてもつまんない音楽に聴こえたのである。
【違和感の正体】
スピーカとヘッドホーンの聴こえ方の違いとは違う種類の違和感なのである。
友人に率直に今思ったことをぶつけてみる!
僕の友人はいいヤツなので、「えっ、いいできだと思うよ。」といってくれたが、割り切れなさを感じて、数日悩むことになった。悩んだ末、こういう結論に至った。
音の密度がずっと一緒だ!
【製作過程で埋め込み続けた音】
ボーカルがないところではすぐその替わりにギターのリフが入ったり、音の間隙を埋めるように音作りされている。思えば、完成間近になると通しで聴いて「あっ、ちょっとさびしいな」と思えるところはフレーズを追加している自分の姿を思い出した。そうか、これが原因か!...。さびしい部分がないようにピアノの白玉系バッキングもできるだけきっちりDurationをのばして設定していたなあ。敢えて白玉系バッキングでも4分音符ぐらいで切っちゃったり、あるところでは大きな音にしてみたりして
音の密度が変化するように作ればいいのではないか?
そういう結論に至りました。音は詰め込めばいいってものじゃなく、わざと音が少ない部分も作っておかないと平凡に聴こえてしまうようです。言いたいことはわかったけど、具体的にどうすりゃあいいって? 自分で考えてといいたいところですが、そうすると身も蓋もないのでMetamor1が作品の中で実際に試してみた方法を公開します。
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