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Music Magician

音楽に魔法をかけよう



  5.1)ベースという楽器について

【ベースも様々な使われ方をする】
ベースといっても色々な楽器の種類、扱われ方があります。クラシックの場合は、コントラ・バスと呼ばれ弓を弾いて演奏されます。同じ楽器がジャズの場合はウッド・ベースと呼ばれ指で弾いて演奏されますよね。昔は音をうまく拾うことはできなかったので生音で演奏するしかなく正に縁の下の力持ち的存在でしたが、的確に音を拾うピック・アップが作られアンプで増幅し自由に音量/音質を調整できるようになると目立たぬ楽器から段々脚光を浴びる楽器に進化してきました。特にジャズの世界での超絶なテクニックを駆使したベース・ソロなどのアプローチによって従来の花形の楽器(例えばトランペット)と肩を並べるぐらいの存在感を示すようになりました。もう一つの潮流がエレクトリック・ベースです。こちらは年代的に新しい楽器なのでもともとアンプに接続することを前提として作られました。ポップス、ロック・ミュージックを礎として発展してきました。こちらもチョッパ・ベースなど歴代のベーシストの努力で様々な奏法が創り出されて来ました。さらに、比較的新しい潮流としてシンセサイザの音を基本に様々な音色の低音が作り出され今の巷の音楽として流れています。

【伝統的なベースを勉強しよう】
これは僕の個人的な考えですが今まで培われた伝統的な音楽スタイルで自分の音楽を作る場合、過去どのようにベースが演奏されていたかということは、重要な要素だと思うのです。特に伝統的な音楽のベース・パートを僕がどう作っているかを説明してみたいと思います。過去から脈々と受け継がれたエッセンスみたいなものがまとめられればいいなと思います。ベースは低音を発する点でちょっと特殊な楽器です。他のメロディや和音を奏でたりする楽器と比べると奏で方には気を使う必要があります。各論に入る前にMIDIで今までベース・パートを作る際に僕が感じた一般的な注意事項をまとめてみたいと思います。


 1)音量はなるべく一定にする。
MIDIを始めた頃、ベースはキーボードで入力していました。しかし、キーボードで弾くとべロシティ(音量)は思った以上に自然に変化して記録されてしまいます。ベースの音がある時は大きくある時は小さく鳴ると低音であるがゆえと思われるのですが曲の雰囲気が大きく変わりすぎて聴いていて何となくですが落ち着かないようなとても不安な気分を感じることが多かった気がします。低音は思った以上に曲全体の雰囲気を左右する力を持っています。そこで、新しい曲を作る際、試しに打ち込みで入力してみました。この試みは大成功でベースの音量があまり変化しないように作ったほうが好ましい結果になるのだなと実感しました。それ以来ベースは打ち込みで入力するようにしています。
 2)リバーブはかけない。
MIDIで曲を作る際、デフォルトでリバーブは64の状態に設定されます。パートがベースに設定されていても同様にリバーブは64で設定されてしまいます。少なくとも伝統的な音楽をMIDIで作るときはリバーブは0に設定するほうが無難です。ただでさえ嫌なもこもこ感が助長されてしまいます。でも新しい音楽を作ろうと思った時はこの限りではありません。新たな気持ちでリバーブをかけてみてよかったらそうすればよいです。
 3)好みの音に調整しよう。
MIDIには幾種類ものベース音がプリセットで登録されています。ベースの音を決めたらそれを好みの音に調整してみたら良いです。ベーシストがベースをアンプに繋いでトレブル、ベースのツマミを調整するように...これは結構大事なことのように思います。心地よいベース音は自分で作るものです。その辺を気にしないと不用意にブヨブヨした感じの低音が混ざり切れの良いサウンドは作れないと思ってください。MIDIでどう調整すればよいかって。CC71(レゾナンス),CC74(カット・オフ)の値を変えてください。値を大きくすればくせのあるきらびやかな音に、値を小さくすればくせのない曇った音に変化します。この2つのパラメータをアンプのツマミだと思って調整してみてください。
 4)デュレーション(音の長さ)は他の楽器以上に気を使う。
低音は低いからあまり目立たないと思いがちですが、ところが全体の雰囲気をがらっと変える力をもっていることにもっと注意を払うべきだと思います。入力したデュレーション(音の長さ)をちょっと変えると雰囲気ががらっと変わることがあります。低音が必要以上に長いと一般的にだれた感じを助長します。適切なデュレーションを設定してメリハリのあるベース・パターンが作れるよう頑張りましょう。
 5)無駄な音はなるべく省いて作る。
3)項でいったように低音は曲の雰囲気を大きく支配します。要するに低音が大きく鳴れば鳴るほど安定感が付加される感じになります。しかし、無駄に低音を増やせば安定感は増す代りに、変化に乏しい印象を受けるようになってしまう危険性も秘めています。やり過ぎに注意ということです。このくらいかなと全体の音を聴きながら調整するバランス感覚が大事です。曲の中でもベースの音が絶対必要だという箇所とそうでない箇所があります。適当に音を抜いてみて試行錯誤していると何となくツボみたいなものが見えてきます。なるべく必要最小限のベース音で安定感を得られるようにいつも考えていたいものです。

じゃあ、次に伝統的音楽の代表格であるジャズのランニング・ベース・パターンについて解説します。


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