心にワン・ショット ライナーノーツ 心にワン・ショット ライナーノーツ 心にワン・ショット ライナーノーツ 心にワン・ショット ライナーノーツ

心にワン・ショット(One shot in our heart) ライナーノーツ

Metamorphosis-One
オリジナルソング
ベタベタのラブ・ソング。二人の世界という感じです。いつもじゃ飽きるけど、たまにこういう気分に浸れるのがいいなあ。

試聴する  歌詞を見る  アカペラへの道  



【リズミック・アカペラ】
心にワン・ショット ライナーノーツ 最初にこの曲をお聴きになってどう感じられましたか?リズミックなアカペラで始まり「なんじゃ、これは」と驚かれた方もいらっしゃるかも知れません。僕の音楽目標の1つに、1曲通してアカペラの曲を作りたいというのがあります。ですから作品を作る時はどっかにプチ・アカペラのパートを入れられないだろうかと考えることが多いです。プチ・アカペラ・パートで少しずつ練習をして将来実力が備わったら1曲通してアカペラの作品を作ろうと思っています。

【アカペラのボイシングで悩む】
 この曲も色々考えた末、2箇所のプチ・アカペラ・パートがあります。1つ目は曲の冒頭のリズミックなアカペラ・パート。もう1つが、ブラス・アンサンブルが終わったあと登場するエンディングのアカペラ・パートです。最初のリズミックなアカペラ・パートは用意周到にピアノでボイシングを考えたので自分でもいい線いってると思える内容に仕上がりそうです。コーラスのボイシングは今の間までも良さそうです。リズミックな歌の場合僕なりのコツみたいなものがあります。それがパンチのある抑揚のつけ方。声を出す時はこれでもかというくらいギャっと声を出します。でも出すや否やすぐ通常の音量に戻します。これがうまくできるようになると歌にパンチが効いてワン・ランクレベルアップできるような気がします。歌い方に少しコツがある気がしますが、最終テイクを作るまでに自分の納得いくようにできればなと考えています。

【音程の悪さが顕著にわかるアカペラ・パート】
 エンディングのアカペラ・パートはちょっと長いので苦労しそうです。ちょっと気を抜くと音程が甘くなって聴くに耐えない状態にすぐなってしまいます。物凄く注意してもそれでも音程がなかなか安定しません。何回も入れ直して頑張るしかなさそうです。僕は全てハードディスクレコーディングで作品を作っているのでやる気になればいい所を寄せ集めてうまく歌えなかったところを切り貼りして繋ぎ合わせて作ればもっと短時間で作品を作れるかもしれません。が、敢えてそれはやらないことにしています。何故かっていうと、連続して安定して歌が歌えないのは嫌だからです。切り貼りして作るのは何かズルしているみたいで好きになれません。それとまじめに練習する気が失せてしまうような気がしてこれだけは、やらないようにしようって思っています。今は最終的な仕上がりより作品を作り終えた時自分の音楽の実力が上がったと自覚できるほうをとるということです。

【ソプラノ・サックスを合いの手に入れてみた】
 この曲は、ソプラノ・サックスをフィーチャしてアレンジを考えました。リズミック・アカペラが終わった後、テーマを歌う最初は、リードボーカル、ベース、ソプラノ・サックスが絡みながら曲が進行していきます。ソプラノ・サックスは歌の合間にフレーズを入れて小粋な感じにしようと気軽に考えて作り始めましたがこれがなかなか難しい。小粋どころか恥ずかしくなるくらいイモなフレーズにしかならず今の状態にするまで何回も入れなおしました。フレーズが適当だと当たり前ですが全然様になりません。かっこいいフレーズでリードボーカルの脇で花を添えるようにパートのフレーズを作ったつもりですがどうでしょうか?これだけだとちょっと寂しいのでバック・コーラスをいれましたが、このボイシング・アレンジがなかなかうまく作れませんでした。ちょっと苦労して作ったんです。作り直したのが3回目でようやく気に入った状態になりました。

【よりリアルなビッグバンド・サウンド】
 ところで、この曲のバンド構成は「マイ・ミュージック・ライフ」や、「ラスト・ランデブー」と同じようにビッグ・バンドの編成です。前から思っていたことですが本物のビッグ・バンドの音と比べるとどうしても見劣りしてしまうと感じていて、この曲に関しては色々差を縮める努力をしています。1つはピアノの音色にサウンド・フォントを使ったリアルなアコースティックな音色を採用したことです。このピアノの音色は実際のスタインウェイ・ピアノをサンプリングして作られたものだそうです。MU−15のピアノの音色とは一味違います。思えばMU−15のピアノの音を聴いた時はリアルでなかなか良い音がするという風に感じたのですがそれに満足できなくなったということはそれだけ耳が肥えてきたということなのかもしれません。以前作った曲と聴き比べて頂くとリアルさが少し増したことを実感して頂けるのではと思います。

【音場をシミュレートする】
 もう1つは、PAのスピーカから実際に発せられるような迫力のある音を再現できないかという試みをしています。MIDIの音はノイズが少なくクリアな音で録音できますがスピーカで実際に鳴らした音のように空間を伝わって来ないので耳のいい人に言わせると平坦なつまんない音に聴こえるらしいです。まるで、本物のスピーカから出たような感じを出せないか色々試していますが耳のあまりよくない僕にはちょっと敷居が高い課題です。最近は色々なエフェクタが出回っています。アンプ・シミュレータ、スピーカ・シミュレータなどをうまく使うことによって実現できないかと色々試行錯誤しています。まあ、気長に少しずつ努力したいと思っています。ビッグ・バンドで伴奏を作る場合音色を沢山使うため、MU−15以外にサウンド・ブラスタも動員して2台のMIDIでバンド演奏を作りますが、この曲もそうして作られています。いつの日か、「えっ、これMIDIで作ったの」と勘違いされるぐらいリアルなサウンド作りを目指して継続して努力していきたいと思っています。


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