アカペラを目指して~
第6話 心にワン・ショット
いままでのアカペラ・パートはどちらかというとバンド演奏を止めて突然静かな雰囲気を出したいときに使ったりするケースが多かったですがこの曲の場合は、今までのアプローチとは異なりリズミックなアカペラ・パートがいきなり始まります。
こういうパターンで始まる曲は世の中にあるのですが、この曲のイントロに持って来たというところが自分としては今までの殻を打ち破った気がしてちょっと嬉しかったです。
完成したプチ・アカペラ・パートを聴く
【音域の問題】
- 冒頭のアカペラは全て地声で出せる音域で作りました。最初キーが高すぎてリードボーカルがどう頑張ってもまともな感じにならず(ファルセットでこの曲を歌う実力はまだ備わってないようです。)、短3度下げてキーを設定し直しました。
【音程の問題】
- リズミックなパートを歌おうとするとどうしても気張ってしまいます。気張ると僕の場合音程の不安定に出てきます。「ダイアナ・クラール」みたいに自然な感じで歌おうと努力しましたがなかなかうまく行かないものです。頭ではわかっているつもりなのですが、歌い始めるとついつい気張ってしまう。まあ、歌い続けることで少しずつ時間をかけて改善していくと期待することにします。
【アレンジの問題】
- リズミックなアカペラはボイシングという面ではどう作ろうがうまくハモって聴こえます。「打ちひしがれて」で経験したような何故か垢抜けないので悩むことはありませんでした。今後、このリズミックなアカペラ・パターンはそこら中に登場するかもしれません。現に最初作ったボイシングで満足するハーモニーだと感じることが出来ました。従来のパターンだとどうしてもイマイチだなと感じることが多く2回、3回とボイシングを見直すのが多かったです。この点はコーラスをはじめた時点から比べればちょっと進歩しているのかもしれません。
【その他の問題】
- リズミックなフレーズを歌う場合、それに相応しい歌い方があるような気がします。一言でいうとメリハリの利いた歌い方をする必要があると感じています。もう少し詳しくいうとアクセントをつけたい音はお腹に力を入れて音量がドンと出るようにきばって歌うとよい気がします。ん、先にきばらないようにするといってたじゃないかって。要するにずーっときばっちゃだめってことです。アクセントをつけたいとこだけきばり、他のところは自然に歌えればそれがメリハリの利いた歌い方ということになるという気がします。なかなかうまく歌えません。がんばりたいと思います。
- コンプレッサの設定について再発見したことがあります。オリジナル作品を作り始めた頃の作品と比べるとかえって昔のほうがコーラスのハーモニーが融合して聴こえることに気がつきました。歌は今のほうが上手くなっているはずなのに納得できません。色々調べてみたらコンプレッサの設定が微妙に変化していることに気がつきました。具体的には昔の設定はスレッショルドを-3.0dbぐらいにして、レシオをこれでもかというぐらい大きくします。(1:10~20ぐらい。普通の設定は1:2、1:4ぐらい)そうするとあらら不思議。コーラスのハーモニーがより融合して聴こえるではないですか。多分まだ歌の音の粒にばらつきがあるのでコンプレッサで音をつぶす設定にした結果音量の粒がそろってきてそうなったのではと推察します。当分この設定でMIXしようと思います。
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