音楽に魔法をかけよう1.7)番外編:アカペラで使う~
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アカペラのMIXを作るにあたり魔法の数々を紹介しましたがMIXに慣れ親しんでいない方にとっては理屈はわかっても自分が持っているソフトでどうやって設定したらいいのか困惑した方もいらっしゃるかもしれません。そこで僕が実際「ホワイト・クリスマス」を作る際設定したエフェクタの具体例を説明してみようと思います。僕が使っているソフトはMusic Studio Standardというシェアウェアのシーケンサソフトです。この設定例を参考に貴方が持っているソフトに置き換えてみてはいかがでしょうか?じゃあ説明を始めましょう。 | ||
【トラック、バスの設定】 「ホワイト・クリスマス」は4声のアカペラで作っているので其々の声部を再生する為にトラックを4つアサインします。仮に各声部を以下のように名前をつけておきます。1st Vocalが一番高い声部、4th Vocalが一番低い声部になります。 |
声部名 | トラック名 | 音程 |
1st Vocal | トラック1 | 高音 |
2nd Vocal | トラック2 | 中高音 |
3rd Vocal | トラック3 | 中低音 |
4th Vocal | トラック4 | 低音 |
トラックでパンの設定ができるのでここで立体感を演出する魔法を最初に使います。 次に音を加工するためにバスを3つアサインします。何故3つも用意するかというともちろん今まで説明した魔法を使うためですよ。ちょっと説明するとまずバス1は1st Vocal、2nd Vocal、3rd Vocalを再生するためのものです。バス1には空気感を演出するディレイの魔法を使います。次にバス2ですが4声分を再生して天使の響きを作るために使います。最後にバス3は4th Vocalだけ再生する設定にして低音の迫力を演出する魔法を使います。これを表にまとめると以下のようになります。 |
バス名 | 再生するトラック | 用途 | 使用する魔法 |
バス1 | トラック1 トラック2 トラック3 | 低音を除くコーラスを再生 | 空気感を演出するディレイの魔法 |
バス2 | トラック1 トラック2 トラック3 トラック4 | 全コーラスを再生 | 天使の響きを作る魔法 |
バス3 | トラック4 | 低音を再生 | 低音の迫力を演出する魔法 |
じゃあ、この設定を僕の使っているシーケンサで設定してみましょう。
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エフェクタの項目に説明した以外のものが追加されていると気がついたでしょうか。「音楽に魔法をかけよう」よく読んでいる人はピンとくるかも。 |
これでアカペラをより魅力的に聴かせる魔法を紹介し終えました。書いた後で思ったのですがこの一連の記述はかなりマニアックです。ある程度MIXを経験されている方なら内容を十分理解頂けると思うのですがMIX初心者の方の場合ちょっと敷居が高いかも知れません。なので、僕の作った「ホワイト・クリスマス」で具体的にどのように設定を行って作ったかをもう少し詳しく書いてみようと思います。そのお話は次回することにしましょう。それではまた。
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