
音楽に魔法をかけよう【昔から憧れていた天使の響き】
Metamorphosis-Oneです。貴方は、感じたことはありませんか?ボーカルがはいっているCDを聴いていてたまに「シュワ~ン」という余韻が残るのを....私はこれを天使の響きと命名し、長い間憧れてきました。どうせ高価な機材を買わなきゃ手に入れられる訳がないと思っていました。しかし、今は昔とは違い高価な機材とスタジオでしか作れないサウンドが、PCを使えば近いものを得ることができます。
【天使の響きは正に魔法の呪文】
ひょっとして長年の憧れである天使の響きも私のPCで作ることが出来るんではないだろうかと思い始めました。エフェクトの理屈を理解し正しい設定をすればきっと実現できるに違いないとそれはだんだん確信に近いものになっていきました。色々試行錯誤した結果、とうとう魔法の呪文を手に入れることが出来ました。貴方にもお教えしましょう。天使の響きの作り方!まさにミュージック・マジシャンの魔法と呼ぶにふさわしい術ですよ。大きなポイントは、これでもかというくらい高音を強調してリバーブとディレイをかけることによって天使の響きを作ることが出来ます。まずは、天使の響きを体験してみてください。
→天使の響きを聴く 「やさしさ」の歌詞に注目!では、作り方を説明することにしましょう。
【作り方の概要】
左図が天使の響きを得るための仕組みの概要を示したものです。点線で囲まれた部分が従来の設定であると仮定します。具体的には天使の響き用にトラックをもう1つ追加して響きのみを発生させ、最後に従来の音と新たに作った響きの音をミックスすることで実現することが出来ます。原理はこういうことです。さて、具体的な説明をする前にまずは、準備が必要です。以下のエフェクタが、貴方の音楽ソフトに含まれるか確認してください。ちなみにMetamor1はMMS(MusicStudioStandard)というシーケンサに付属のソフトを使っています。今時の音楽ソフトなら多分付属していると思います。ない場合は、揃えるしかありません。ご自分のソフトにあったプラグインがひょっとするとフリーで供給されているサイトがあるかも知れません。こりゃ買うしかないと揃えてしまうのも一つの方法ですが、一応調べてみたほうが良いと思います。無駄なお金はかけないほうが良いに決まっています。
1)コンプレッサ
2)イコライザ
3)リバーブ
4)3TAPディレイ
前提条件としてエフェクタが付属しているシーケンサで実現するものとして説明します。録音したボーカルのトラックと、天使の響きを作るトラックを2つ用意します。上の2トラックを同時に再生することで天使の響きを持つボーカルを手に入れることができます。録音したボーカルのトラックは特に変更する必要はありません。では、天使のトラックのエフェクト設定を試して見ましょう。
ソースは、録音したボーカルと同じソースに設定します。
左図が、コンプレッサの設定例です。
左図を一応、従来設定していたイコライザの設定とします。天使の響き側の設定はこの従来の設定に対して相対的にさらに高音をブースト、低音をカットした設定にします。この設定の加減で天使の響きの聴こえ具合が大きく変わります。要するに天使の響き側は高音だらけの設定にすればするほど良いわけです。設定例を示すと下図のようになります。

自分の好きなリバーブの設定を選びます。ここは、あまりいじらなくても従来用意されている規定の設定で構わないと思います。できれば、この設定例にあるような豊かなリバーブを得られるエフェクタを使うと天使の響きが一層引き立ちます。単純なリバーブを使う場合、とにかくHIGHパラメータだけは100%近くにして高音を強調した設定を心がけることです。単純なリバーブでも設定さえちゃんとすれば天使の響きを得られると思います。高音が強調されない場合は、残響というより原音を繰り返すような粒々感が感じられます。そう聴こえる場合は設定が悪いはずなのでもう一度設定を見直してみることです。
左図にディレイの設定を示しますが、ここが一番の勘所です。【あとがき】
さて、これで設定は全て完了です。天使の響きを体験できるよう期待しています。
それから、注意事項をひとつ。この天使の響きは、「サシスセソ」の歌詞だけにのみ通用するということを理解しておいてください。例えば、「やさしさわすれない~でって」の「さしさ」の部分で「シュワ~ン」と響きますが、「ねがいをこめ~た」とかでは響きません。
天使の響きで貴方の音楽が少しレベルアップできたら良いですね。それでは、またお会いしましょう。
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