ステージ(Stage) ライナーノーツ | Metamorphosis-One オリジナルソング |
一人バンドのネット・ミュージシャンにとっては叶わぬ夢、ライブステージ(少しずつ努力中)。いつか実現したい気持ちを歌にしました。 歌詞を見る 2ndCD いばらのファルセット |
【ライブへの素朴な憧れ】
僕は一人バンドで音楽を作っています。一人なので普通のバンドみたいに皆んなでスタジオに集まって音を出すなんてことはしません。まず、MIDIでバンド演奏を作ります。その上に多重コーラスを乗せて作品が出来あがります。いわゆるバーチャルなバンドとでも申しましょうか。PCでの音楽製作環境が劇的に進歩したお陰で僕みたいな普通の人でもそんな風に音楽が作れるようになりました。ということで、作るまでの過程はともかくその結果として生まれる作品をネット上で流し音楽をやる限りは色々な活動をすることが出来ますが、ライブ演奏をやろうとするとちとつらいものがあります。
【何か方法はないか???】
メンバーが一人だとピアノソロかピアノの弾き語りならできるかもしれませんが本物のバンド演奏は物理的に無理です。色々方法を考えればできるのかもしれませんが、楽器の数だけメンバがいる本物バンドにはやっぱりかないません。まあでもすぐにとは行かなくてもステージに立ってライブをするっていう夢は持ち続けていつかは実現したいものです。そんなライブをしたいっていう憧れの気持ちからこの歌ができました。もし、夢が実現したらオープニング・ナンバーは迷わずこの曲を選ぶつもりです。
【ダンス・ナンバーはいと楽し】
この曲はダンスができる曲として作り始めました。ダンス・ナンバーおきまりのバスドラを1拍ずつキックするパターンが1曲通してはいっています。リズムパターンの組み立て方は様々なバリエーションがありますが、この曲の場合、ドラムのパターンはシンプルな構成にしておいてベースパターンで遊ぶことにしました。というかベースパターンをいじっているうちに止められなくなっていくとこまでいってしまったといったほうが実情に合っているかもしれません。ベースパターンに注意して聴いていただくとかなり色んなバリエーションがでてくるのでその辺をじっくり聴いていただけると嬉しいです。特にこの頃32分音符を使ったフレーズにちょうど興味が湧いていてその手のフレーズが沢山でてきます。とても楽しみながら作りました。
【シンセ・ソロ】
中間のソロはシンセの音を使うことにしました。シンセのソロは、前に作った「関係ない(So what)」でも取り組みましたがこのときはソロのフレーズを思いつくのがやっとで苦労して作った覚えがあります。それに比べればこの曲の出来は随分良くなったかな?「関係ない(So what)」でやりたかったが途中であきらめてしまったポルタメント機能の使い方も習得した上で作ったので「関係ない(So what)」のソロと聴き比べていただくと数段レベルアップしたことが体感していただけるのではと思います。バックの演奏もライブ演奏を意識してだんだん盛り上がるワイルドな伴奏を作ったつもりです。
【歌いにくいメロディ?】
「ウーッ、ゴキゲン」といってもらえるようなポップな曲にしたくてメロディを考えました。このメロディ、歌いやすいということはまったく無視して作っているので最初はなかなかうまく歌えませんでした。ノリも慣れてないせいかいまいち違和感があったり慣れるまでちょっと時間がかかりました。それに加え声の音域を頻繁に裏声と地声を切り替えなくてはならないところにわざと設定しました。裏声(ファルセット)の練習のつもりで敢えてそういう風にしましたが、これをうまく歌えるようにするのは考えていた以上に難しいものがありました。歌のトレーニングのつもりで頑張りましたが自分としては満足できるレベルまでは到達できなかったという感じです。
【オールド・ファッションと言われないように】
楽器構成はシンセ×3(ソロ用、リズムパターン用、その他の伴奏用)、ギター×1、エレピ×1、ベース×1、ドラムス×1です。mp3.com(アメリカの音楽コミュニティ。現在は残念ながらサービスを停止してしまいました。)のミュージシャンからたまに「サウンドがちょっとオールド・ファッションだね」という指摘を受けていたのですが昔の曲を再現するのならともかくダンス・ナンバーでそういうことをいわれるのは癪に障ります。ということで音自体の選択から入念に選んで現状で最高の音をブレンドして作ったつもりです。イコライザを駆使して聴くと踊りたくなってしまう雰囲気を作りこんだつもりです。この曲を聴いて思わず踊りたくなったと感じて頂けたら作曲者冥利に尽きます。