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エーデルワイス(edelweiss) ライナーノーツ

Metamorphosis-One
カバーソング
映画「サウンド・オブ・ミュージック」で歌われる美しい旋律をもつ歌。音楽活動を再開した頃、コーラスにしたら素敵だろうなと取り組んでみた。

 お気に入り千夜一夜 いばらのファルセット


【食わず嫌いで観なかったことを後悔した映画】
ライナーノーツ エーデルワイス  「サウンド・オブ・ミュージック」って、ご存知でしょうか?ジュリー・アンドリュースが「ドレミの歌」を歌うあの映画です。この映画は文部省推薦みたいに扱われていて小さい頃は、そんな優等生がみるような映画なんて誰が見るかと気にもとめてませんでしたが、ある日TVでこの映画を見て、ものすごく感動してしまいました。つまらない先入観に囚われて小さい頃見なかったことを悔やみました。とても気に入った映画となり思い出してはたまにビデオ屋さんで借りて見ます。

【トラップ大佐の弾き語り】
 「エーデルワイス」は、この映画で歌われている美しい歌です。実は最初、映画のどの場面で出てくるかさえ覚えていなくてあまり印象に残りませんでした。この映画を何回もみるようになってとこの曲がトラップ大佐がギター片手にソロで朗々と歌う場面で聴くことが出来るんだということとか判ってきました。この場面は実にかっこいい。映画の中でも主人公のマリアがこの弾き語りを見てトラップ大佐にホの字になってしまいます。僕は一応ピアノ屋さんなのであんな風に楽器を抱えて歌うことに憧れを感じます。どう頑張ってもピアノを抱えて歌うことはできないのでよけいそう感じるのかもしれません。ちょうど僕がコーラスの多重録音をやりだした頃で、この曲をコーラスでやったらいいんじゃないかと思いつきコーラスボイシングの練習をするつもりで取り組みました。

【素朴なアレンジを目指してみた】
 この曲は、素朴で美しい旋律が命という気がして、アレンジは凝ったものではなくできるだけシンプルにしてみようと思い、伴奏はギターのみとしました。中間で短いソロを入れましたがフレーズがスラスラと出てきて自分でもとても気に入ったアレンジができたと思っています。この頃はMIDI初心者だったのでMIDIについてわからないことだらけで1つ悩みを抱えていました。ヘッドホーンで聴くとそうでもないのですがこの曲の伴奏をスピーカで聴いてみると冴えないくすんだ演奏に聴こえるのです。色々インターネットで調べた結果、MIDIのパラメータでカット・オフ、レゾナンスを調整すればCDで聴く時のようなクリアな輝く演奏にできることがわかりました。調べてわかるとなるほどと思うのですが自分で誰の助けも借りずに気がつくにはつらいものがあります。MIDIについてはまだ達人の領域には達していないのでこの手のテクニックは他にもあるのかも知れませんね。

【ちょっとかっこいいかも】
 ちなみに、この曲のアレンジを考えようとするとどうしてもトラップ大佐がギターを片手に歌うシーンを思い出してしまいます。映画の中なので、現実にあんな風にギターの弾き語りができる人はなかなかいないでしょうが、そういう場面も思い出しながらアレンジを考えました。

【素直を心掛けたコード進行】
 この作品は全面的に3声のコーラスで歌っていてソロの部分はありません。ほんとうは、4声でボイシングしたかったんですが、はじめたばかりでそこまでの力はまだありません。この頃は、ただ声を重ねて得られるコーラスの響きが聴けるのが嬉しくてメロディに合わせてコーラスのボイシングを考えただけなので単純な構成になっています。それと僕には珍しく普通のコード進行を使っています。あまり奇天烈なコード進行は、この曲にふさわしくないかなと感じたからです。途中何度か、奇天烈コードを入れたい誘惑に駆られましたが....笑)


【コーラス・アレンジ】
 この曲は2コーラスの構成にしましたが、1コーラス目と2コーラス目のコーラスボイシングは繰り返しではなく微妙に違うアレンジになっています。コーラスをやり始めた頃だったので気合が入っていた証拠かな。2種類の微妙に異なるコーラスを楽しんでもらえると嬉しい。


【ファルセットがうまく歌えなーい】
 アレンジをし終わり、録音する段階で1つ課題がありました。一部の音域がファルセット(裏声)を使わないと歌えないところがあり、そこがなかなかうまく歌えない。コーラスをはじめたばかりなので地声も満足に歌えないところにさらにファルセットを使って歌わねばなりません。えっ、地声で歌える音域まで下げればいいじゃないかって?それで確かに全部地声で歌えるようにはなりますがそれは敢えてしないことにしました。

【ファルセットで輝くコーラス】
 何故かというとこのキーで歌わなければ多分コーラスの響きの輝きが失われてしまう予感がしたからです。フォー・フレッシュメンのような重厚なコーラスも嫌いではありません。が、この曲に関してはどうしてもキラキラ輝くようなコーラスをどうしても作ってみたかったんです。ファルセットをうまく歌うのは苦手でしたがコーラスの輝きはどうしても出したい気持ちは捨てられず、何度も録音しなおして今の状態までもっていくことができました。聴きなおしてみると日によって、「あれ、音程が甘い」と感じることもありますが、この時点ではこれが最良の録音だったなあと感じます。


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