さまよう魂(Wandering Soul) ライナーノーツ | Metamorphosis-One オリジナルソング |
うまくいかない時は何をやってもダメ。ファンキーなリズムに憧れて作った僕の心の叫びを聞いてくれ!Ahoow 歌詞を見る 2ndCD |
【ファンキーな曲を作ってみたくて】
ファンキーなサウンドはとても好きなのでオリジナルで作ってみたいなあと思っていましたが、この曲で挑戦してみました。初めて作るので色々気を入れて作りました。一番気を入れたのが目立たないけど、ベースパターンです。気にして聴いてもらえると嬉しいです。途中、4ビートのフレーズが入り、かなりJazzyな感じに仕上げたつもりです。ベースのパターンは、通常はリズムや音の繰り返しパターンを多用することが多いのですがそういうセオリは無視して自由奔放に作りました。
【懲りまくったベース・パターン】
直しているうちに面白くなって気がついてみたら自由奔放のパターンになってしまったといったほうが的を得てるかも。この曲を境にベースパターンに凝るようになって自由なパターンでベースのパートを作れるようになりました。僕の作品の特徴の1つになったかもしれません。それから、エレピの音色を選ぶのにかなり試行錯誤しました。僕がいつも使っているのは、キラキラ輝く感じのゴージャスなエレピの音。でも、この曲には合わないみたいでどうするかな?と悩んでしまいました。悩んでいたときに飛び込んできたのが、倉木舞ちゃんの曲で使っていたエレピの音。ひょっとして合うんじゃあないかなとMIDIで似た音を探して鳴らしてみた。おお、ピッタシカンカンではないか。ということで彼女の曲がとても参考になりました。
【ブラスサウンドを楽しむ】
ところで、ファンキーといえば、ブラスサウンドは欠かせません。当然この曲にも入れてみようと思いガンガン入れました。全部トロンボーンの音色で5管で作りました。この曲を作っている時ちょうど音の密度について気になりだした時期だったので音を詰め込み過ぎないように気をつけて作ったつもりです。ところで、このフレーズは、これでもかというくらい何回もでてきます。まったく同じアレンジでは能がありません。手抜きと思われてもしゃくに障るので色々工夫しています。ベース、ドラムなどのリズムセクションをお休みして感じを変えてみたり、4ビートチックなjazzyな感じのリズムに乗せてみたり...そういうところにも注意して聴いてもらえると嬉しいです。
【意外にすんなりできてしまったトランペット・ソロ】
2コーラス目は、トランペットソロを入れました。生のトランペットをMIDIで真似するには、データをかなり編集しないとまともに聴えないだろうと思っていましたが何故かこのソロに関してはほとんど編集する必要がありませんでした。珍しくすんなりとつくれてしまったので拍子抜けって感じでした。
【シャウトして歌う】
この曲は、僕の心の叫びを歌う歌なので、そういうのを何かの形で表現したかったのですが、思いついたのがシャウト。ロック・シンガーがよく使うあれです。ロックは昔から聴いていてシャウトは得意。僕の大好きなBeatlesもジョン・レノン様が「ツイスト・アンド・シャウト」という曲で見事なシャウトを披露してます。言葉では表現しにくいですが敢えて書くと「うぎゃう」というのを高い声で発音します。この曲にはシャウトが2箇所はいっています。僕の心の叫びを感じていただけると嬉しいです。
【半音で段々上昇するコード進行】
この曲は、楽譜的にみるとおもしろいコード進行を使っています。「抜け出せない迷路にいる....」のコード進行が、半音で上がっていく構成になっています。この音楽理論を完全に無視したコード進行は我ながらとても気に入っています。変なコードだけど、自然に聴こえるでしょ?
【ファンキーな曲に相応しい歌い方】
初めてのファンキーなサウンドということで歌も当然気合がはいる。最初のうちはなんとなく歌だけファンキーじゃないなあという感じでしたが歌ううちにだんだんそれらしくなってくるから不思議です。それと、歌い方のテクニックという意味で早乗りを初めて意識したのがこの曲です。早乗りというのは、伴奏よりほんの少しつんのめって歌う歌い方。「誰か助けてー」という部分がそうです。こういう感覚をもっと磨くとジャネット・ジャクソンのようなメリハリの利いたビート感のある歌い方ができるんじゃあないかなと思えて僕もそのスタートラインに立てたような気がして少し嬉しくなりました。