お気に入りの音楽千夜一夜 キープ・ミー・ハンギング・オン お気に入りの音楽千夜一夜 キープ・ミー・ハンギング・オン お気に入りの音楽千夜一夜 キープ・ミー・ハンギング・オン お気に入りの音楽千夜一夜 キープ・ミー・ハンギング・オン

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  第33夜 キープ・ミー・ハンギング・オン(Keep me hanging on)

【高校時代聴いてはまる】
お気に入りの音楽千夜一夜 キープ・ミー・ハンギング・オン この曲は元々ソウルの曲だったらしいですが、僕は最初にロックグループの演奏で聴きました。カバーソングだということは随分後になってから知りました。ロックグループとは、バニラ・ファッジというグループで聴いたのはちょうど高校生の頃だったかな。奇妙なオルガン・ソロから始まるこの曲がとても好きで、レコードが擦り切れるぐらい繰り返し何度も聴きました。だから、歌のメロディはもちろん、細かい歌の歌いまわしもそっくりそのままレコードに合わせてピッタリ歌える自信があったくらいです。


【ロックも色々あるけれど】
 キープ・ミー・ハンギング・オンのボーカルは、オルガンのマーク・スタインが担当していますが、こういう歌い方がとても好きでした。マーク・スタインはバニラ・ファッジが解散してから名前を聴かなくなってしまいました。新しいグループを作ったと言う話も当時耳に入ってきませんでした。彼の歌はもっと聴きたかったのにちょっと残念です。ところで、この「キープ・ミー・ハンギング・オン」を聴いていると他のロックやポップの音が軽薄に聴こえる程音が詰まっていて内容が濃い演奏と感じます。


【ロックの演奏も完成度がある】
 ドラムのオカズの数々、テンションだらけの悲鳴を上げたようなオルガンの和音、ハンマリング、プリングを多用したギターのバッキングなどロックのサウンド・アレンジとしてはかなり完成度の高い演奏ではないでしょうか。何度聴いても飽きない気がするんだなあ。そうそう、この曲のイントロ部分は何故か余分な1拍が存在します。どう数えても1拍多いのです。友達に相談すると、「白熱した演奏のあまり、1拍多くなっちゃったらしい」と友達がまことしやかに説明してくれましたが何か納得いきませんでした。そんなことあるわけないじゃんというのが率直な気持です。今、思うとちょっと穿った見方ですがエンジニアが適当にテープ編集して1拍多く入れてしまい、誰も気がつかずに世の中に出てしまったというのが真相なのではと邪推するのですが、どうでしょうか?


【高校時代渋々歌っていたボーカル】
 このグループのベースは、ティム・ボガード、ドラムはカーマイン・アピスという人が担当しています。この二人はマーク・スタインとは違い、後にジェフ・ベック(ロック・ギタリスト3羽ガラスの一人。ギタリストの中では一番好き)と組んでトリオを結成して活躍しました。日本公演で来日したこともあったので僕も見に行きました。その頃は、高校生で僕自身ロックバンドを組んでいてジェフ・ベックや、ディープ・パープルのコピーをやってました。僕の担当はボーカル。ほんとは、キーボードをやりたかったんだけどキーボード担当はもういたのでしぶしぶボーカルを担当してました。ジェフ・ベックの「ラフ・アンド・レディ」とかは好きなアルバムだったなあ。その中にある「Situation」って曲は僕の得意な曲。ちょっと難しい曲ですが今でも歌えるんじゃないかな。体に染み付いてるって感じ...笑)。シャウトとか入っていて実にロックらしい曲。ロックは随分歌ってないけど。


【バカテク!カーマイン】
 そうそうコンサートの話でしたね。コンサートでは、特にカーマイン・アピスはバカテクで延々とパワフルに繰り広げられるドラム・ソロは圧巻でした。凄かったと言う印象が今も残っています。でも、このグループの実力は認めますが僕の心をときめかす曲には残念ながらめぐり合いませんでした。自分でもいったいどういうところに胸ときめくのかイマイチ把握できていませんがテクニックとかそういうものではないってことのようです。


  【フォーリーブスも歌っていたが...】
ところでキープ・ミー・ハンギング・オンに話を戻しましょう。この曲は一時けっこうはやったので日本のフォーリーブスが演奏しているのをTVで聴く機会がありました。うーんと、実はガッカリしてしまいました。バックバンドの演奏はイマイチパワフルでなく、残念なことに歌はメロディを歌っているもののオリジナルの歌とは似ても似つかぬものでした。擦り切れるほど聴いた僕としては期待はずれの内容だったわけです。


【トレードマークなフレーズ】
 この曲のトレードマークというべきフレーズがあります。第5話でお話したあのフレーズと同様のフレーズがこの曲でも使われているんです。この段々ずれていくような奇妙なフレーズは最初聴いたときはちょっと変な感じがしますがなれるととてもかっこいいフレーズに思えるようになりました。このフレーズを聴くと僕の音楽の血が騒ぐって感じですかね。今日は、これで御終い。
 では、また明晩お会いしましょう。


[関連情報]
作曲:調査中
作詞:調査中


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