【西洋かぶれが気に入った日本の曲】
この曲は、聴くというよりは伴奏していて好きになった曲です。いつもは洋楽かぶれを気取っている僕ですが、こういう曲も好きになったりします。有名な曲なので小さい頃からメロディは知っていましたが意識し始めたのはこの曲の伴奏をしたことがきっかけです。学生の頃、アルバイトしていた赤坂の「Popo」というお店でこの曲は女性ボーカルのデュエット用にアレンジした譜面がありました。
【伴奏をするうちに】
「ふーん、童謡をやるのかあ」とジャズとかをよく演奏するお店としてはちょっと異質のジャンルの曲なのでどんな感じで弾けばよいのか掴めないまま弾き始めたのですが、弾いていくうちにコード進行がよく考えてあり段々と引き込まれていき伴奏するのも思わず熱が入ってきます。はじめは童謡なのによく考えられた曲だなあと感じた程度の印象だったのですが、2回・3回と伴奏するうちになんていい曲なんだろうという気持ちに変わっていきました。Popoにあった譜面にはイントロがついていて多分この曲のアレンジをした人が加えたフレーズと思われます。ここからしてなかなか素晴らしいメロディです。そのうち、僕のほうから「叱られてをやりましょう。」と言い出す始末です。ぞっこんほれ込んでしまいました。まるでスルメを噛みしめると味が出る....そんなじわじわと魅力が出てくるような曲なんです。
【デュエットのアレンジに魅せられて】
二人の女性ボーカルの一人はマダム・アンティーク・サチさん。「Popo」の店のオーナーです。もう一人は、僕が歌の師匠と仰ぐ森美紀子さん。二人の相性は抜群でとてもよくハモります。この歌の伴奏をする時はちょっと小さな幸せを感じてしまいます。「Popo」は、残念ながら店をたたんでしまいまいした。
【いつかアカペラでやりたい曲】
ところで、いつしかこの曲は僕のアカペラでやってみたいリストに加わりました。僕の夢の1つに1曲通してアカペラで歌う曲を完成させてみたいという無謀な夢があります。アカペラは、声以外の楽器が加わらないので音程が少しでも乱れるとすぐわかってしまいみっともないことこのうえありません。伴奏の上に乗っかるコーラスと違い歌の実力が備わっていないとなかなか納得できる作品を作ることが出来ません。それに加え間奏等もありませんから、歌い始めたら最後まで歌いきってしまう必要があるので、長いパートを安定して歌う実力が要求されます。それも4声分....。そう考えると相当歌の実力を蓄えないと実現は難しいです。他のメンバを募ってやってみる方法もありますがコーラスのできる友達を3人集める必要があり僕の狭い交友関係からすると今のところは無理そうです。やはり一人で作り上げると決めて頑張ったほうが道程は近そうです。さて、一人で作る場合は多重録音することになります。各パートの出だしとかをぴったり合わせられるようガイドライン的な伴奏をMIDIで作ります。次にこの伴奏に合わせて低音のパートから順番に4声分入れていき気に入らないパートは何回も入れ直して完成させます。とても面倒くさそうです
【アカペラを完成させる夢】
まあ一人で作るつもりなので致し方ありません。考え方を変えて音程の正確に歌えたところをつぎはぎしてうまく繋げて作る方法もあるかもしれません。でも、僕はこの方法は大嫌いです。練習の意味もあるので、通しで歌うことに関しては物凄くこだわりがあります。多少時間がかかるのは臨むところです。しばらくはこの線で努力してしてみようと考えています。何度も録音しなおすことを繰り返せばうまく歌えるテイクがとれると信じています。いつしか僕のホームページにこの曲が登場したら1曲通してアカペラの曲が完成したっていうことです。この記念すべき夢の曲を聴いてもらえたら感無量ですね。
今日は、これでお終い。
では、また明晩お会いしましょう。
[関連情報]
作曲:清水かつら
作詩:弘田龍太郎