アカペラへの道 デンジャラス・ナイト アカペラへの道 デンジャラス・ナイト アカペラへの道 デンジャラス・ナイト アカペラへの道 デンジャラス・ナイト

アカペラへの道 デンジャラス・ナイトアカペラへの道~
  第2話 デンジャラス・ナイト(Dangerous Night)



アカペラへの道 デンジャラス・ナイトこの曲は、ロック音楽でよく使われるエレクトリック・ギターを僕も演奏してみたくて(実際にギターは少ししか弾けないのでMIDIで作りました。)取り組んだ作品です。いたるところでギター・サウンドが炸裂します。笑)
 最初の部分はロックらしくギターとベースのユニゾンフレーズをバックにコーラスがはいります。中間部分でちょっと曲調を変え、エレピをバックに切ない雰囲気を狙って作りました。この中間部は2回登場します。1,2回とも最初は同じアレンジでしたが聴いているうちに芸がないなあと思い始めました。何か好いアイデアはないものかと考えているうちに伴奏を一切なくしてアカペラパートにすればいいじゃんと思いついた。アカペラパートは、たったの4小節で短いです。歌詞で言うと「そっけないのは気持ちの裏返し...」の部分にあたります。短いパートなのであまり苦労せずに完成させることが出来ました。

 完成したプチ・アカペラ・パートを聴く

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【音域の問題】
テンションを含んだボイシングで音を密集して作ったせいもあり、音域は地声で十分歌える範囲でした。無伴奏なので低音を入れないとしょぼいかなと不安でしたが違和感はなかったのでそのままのアレンジにしました。アカペラには低音が必須と思っていたけどちょっと新しい発見でした。1曲通してアカペラを作るとき部分的にこういうアプローチも有効かも?
【音程の問題】
短いせいもあり問題なく録音することができました。他のパートを聴きながらだとつられるので各パートを録音する時は他のパートを一時的にOFFして録音しました。
【アレンジの問題】
ボイシングを考える前から大まかな構想はイメージがありました。構成はソロ+バックコーラス4声で作ろうと思いました。バックコーラスの旋律もだいたいイメージがあったので譜面はすぐに出来上がりました。バックコーラスはどうしても4声にしたかったんです。なぜならテンションを含む4声のヴォイシングがどんな感じになるか試したくてしょうがなかったから...この頃は基本的に3声でコーラスを作っていましたが、マンハッタン・トランスファを目指す僕としてはどこかの時点で4声にレベルアップしてやると目論んでいました。(この曲もバンド演奏に乗って歌うコーラスは3声で作っています。)3声でボイシングすると、あまりテンションを入れる機会がなくどんな感じになるかイマイチ想像がつかなかったんです。録音した後に自宅でMixする時点で最初は違和感がありました。これは、アレンジの問題ではなく各声部のバランスが悪かっただけなのですが、コーラスのMixをする場合、バランスに気をつけないといえないことに初めて気がつきました。Topコーラスを大きく、他の声部を控えめにしたらよくハモるようになりました。
 単純に「ドミソ」を重ねたコーラスの響きも好きなんですが、テンションをぶつけた響き(例えばドとレ)も好きです。このアカペラパートもどこかで全音でぶつかりまくっている譜面にしました。最初、テンションを含むパートを歌う時は抵抗がありました。ほんとにこれでいいのかいなと思いながら録音しました。でも、これは慣れの問題のようで慣れてくるとテンションの音程で歌うことが快感になってくるから不思議なもんです。
【その他の問題】
コーラスをMixする場合、Reverbをかけるのが鉄則だということを以前に書きましたがこれは、音の広がり感を得るための1つの手段です。音の広がりを得る方法は色々あってDelayというエフェクタを使う方法なんてのもあります。現在、僕はあわせ技でReverb+Delayで音の広がりを得るようにしています。
 「DangerousNight」は、ロックなので、ギター+ベース+ドラムスでぐいぐいリズムを刻んで曲が進んでいきます。中間部ではこのパターンが突然なくなり一転して広がりのあるコーラスをバックに切ないボーカルにつながっていきます。ここでコーラスに広がり感があるとないのとでは印象が随分違ってきます。ReverbやDelayの効果はこういう雰囲気を作る場合絶大な効果を発揮します。だから、ついついこだわってしまうのです。いつものことですが、ReverbとDelayのパラメータをいじりはじめると時間が経つのが早く感じます。それだけ、没頭してしまいます。

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