ネット・ミュージシャン〜
NetデビューしてMusicスターになろう
3.ネット・デビューを果たすために 1)〜4)
ネット上でミュージシャンとして活躍するには、自分の作品を聴いてもらえるようパソコンで扱えるよう作品をファイルとして記録しなければならないのは今まで述べたとおりです。Net上で音楽を流すためにはさらに、通常容量の大きなWavファイルをネットに流すのに適切な容量にするため変換をかける必要があります。ネット上に適したファイル形式について解説したいと思います。
- 3.ネット・デビューを果たすために
- 1)ファイルを変換しなければならない理由
- 【wavファイルは重い】
作品が出来上がったのなら、PCの中にはファイル名.wavという音を記録したファイルが出来上がっています。PC上でこのファイルを再生すると音が鳴るわけです。ネット上で公開するためにはこのWAVファイルを変換する必要があります。なぜかって?理由は単純です。ファイル容量がでかすぎてNetでアクセスするには不向きだからです。そこで、ネットで流しても重くならないように音質は多少犠牲になりますがファイル容量を小さくする方法が考え出されました。
【スリムなmp3ファイル】
ファイルを小さくする方法は現在も色々な方式が考え出されており今後も変わっていく可能性がありますが、今の時点では(2002.10/25)変換ファイル形式の主流は何といってもmp3ファイル形式です。他にも、wma、raなど様々な形式がありますが僕が実際に使用したことのあるmp3ファイル形式に限定して解説します。metamorphosis-Oneも自分のオリジナルソングを公開するのにこのmp3ファイル形式を使って公開しています。mp3ファイルにすると、もとのwavファイルが約1/10程度まで容量を小さくすることができるので驚きです。
- 2)mp3ファイルへ変換する方法
- 【エンコーダって?】
さて、wavファイル→mp3ファイルに変換を行うためには専用のソフトウェアが必要です。一般には「エンコーダ」と呼びます。Freeから市販されているものまで様々なエンコーダ・ソフトが世の中に氾濫しています。色々調べてみると市販されているものでも変換が早いだけで粗悪な変換しかできなかったりソフトによってかなり出来に差があるようです。僕も色々試作品の体験版やfreeのソフトを試してみました。試行錯誤の上で僕が選んだのは、「Cdex」です。このソフトウェアは、驚くなかれ無料です。無料であるにもかかわらずここまで高品質のmp3ファイルを作れるのですから素晴らしいことこの上なし。一番高品質だと言われている独fraunhofer社のエンコーダにまさるとも劣らない性能を発揮します。私のような貧乏ミュージシャンにとっては強い味方です。以下から入手可能です。日本語の親切な解説ページもあります。
- 【Cdex関連ページ】
もし、お金の余裕があるなら、独fraunhofer社のエンコーダを買うのがベストな方法かも知れません。ただ、僕は使ったことがないのでなんとも言えませんが....。
- 3)変換する場合に注意する点
- 【エンコードも千差万別】
さて、エンコーダソフトが揃ったら、後はソフトを立ち上げ、変換したいファイル名を指定して変換処理をかければmp3ファイルができあがります。
ここで、1つ私からのアドバイスがあります。参考にしてください。それは、エンコーダソフトの設定の仕方で変換後の音質に差が出るということです。一番大きな要素は変換ビットレートの設定です。一般に、128KbpsがCD音質並といわれています。しかし、実際は曲によって音質は異なり特にハイハットなどの高音成分を多く含む音は慣れてくると十分な音質でない場合が出てきます。ビットレートを上げれば音質はどんどん良くなりますが反面ファイル容量はどんどん大きくなりNetで公開する環境に適さなくなっていきます。
【ビットレートとファイル容量】
今のところ、多少の不満があっても128kbpsでできるだけ高音質の変換を努力して対応するのが一番現実的かなと思います。ちなみに128kbpsよりも高音質な192kbpsで変換すると128kbpsで1/10まで圧縮したファイルが1/8ぐらいまでしか圧縮出来なくなります。5分ぐらいの曲は、Wavファイルで50MB、128kbpsのmp3ファイルなら5MB、192kbpsのmp3ファイルなら7MBが目安です。
【最高の音質設定でエンコードする】
このような事情もあるので設定を調整することで音質を向上できるものであれば、出来る限り努力したいと思うのは人情というものです。
私の使っている「Cdex」のmp3変換設定ダイアログは、色々パラメータが設定できるようになっています。今のところ私が最適だと思える設定例を以下に示します。参考にしてください。
- 僕のmp3変換設定(Cdex)
- 4)変換されたmp3ファイルを聴いてみる
- 【mp3で聴いてみる】
さて、mp3ファイルは、出来上がりましたか?
wavファイルの約10分の1程度のファイル名.mp3というファイルができていれば成功です。さてそれを実際に聴いてみてください。どうですか?まあ、CDの音質といわれればそうかな程度には聴こえるのではないでしょうか。なんじゃこれはと感じた場合、貴方は類まれな優秀な耳をもっているのかもしれません。しかし今から私がいうことも検討する必要があります。
【必要以上に高音を含めていないか?】
私を含め、Netミュージシャンを目指す人は、録音のプロではありません。作品を作りこんでいる段階で何とか光り輝く音を作ろうとイコライザと格闘したと思います。この段階で5KHz以上の高音成分を含む音を加えすぎていないかもう一度確認することを是非お勧めします。慣れていないことをやるとやりすぎることはよくあること。私もついついやりすぎてしまうことが多く、イコライザを再調整してMIXを作り直すことはしょっちゅうです。
さて、次回は、Netミュージシャンの音楽発信基地といえるホームページから今回作成したmp3ファイルをインターネット上で公開する具体的な方法を解説します。お楽しみに
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