【楽譜作りを頼まれて..】
ある人から楽譜を作ってほしいと頼まれた。参考にする楽譜はなく「YouTube」の動画を見てその動画と同じ構成で作ってほしいとのことだった。動画を見るとマイケル・ファインスタインという若い男性ボーカルがステージに出てきてピアノを弾きながら歌いだした。「おお、弾き語りかあ。」と僕も弾き語りをするので親近感を覚えながらメロディを聞き取ることにしました。
【譜面の作り方】
ほかの人はどう作っているか殆ど知らない。僕の場合はとにかく歌のメロディを聞き取ることから始める。僕は決して耳がよいほうではないので呆れるほど何回も同じ場所を小刻みに聞いて少しずつ譜面に起こしていく。効率などは考えない、とにかく動画で歌っているのと同じようにメロディが書けたと思えるまで果てしなく続ける。それが終わるとそのメロディにコードをつける。最後にメロディに歌詞を書き込む。こういうメロディ、歌詞、コードが書かれた譜面をCメロ譜といいます。譜面を作るのはほとんどがCメロ譜を作ることが多いです。僕の場合、とにかく時間がかかる。たっちょんぱ、と行きたいがうまく行かない。そういう風に作ると後で後悔することが多いのです。
【譜面を作っているうちに..】
ところで僕も歌を歌います。いい曲に出会うと譜面を作りたくなり自分で歌わなきゃあって気が済まなくなる。で、この曲を何回も聴いているうちに段々「いい曲ジャン、これ。」って気になり「僕のレパートリにもしよう。」と、要するにとても気に入ってしまった。動画の出来もよかったと思う。最初の静けさからクライマックスへの盛り上がりの差はものすごい。このマイケル・ファインスタインは只者ではない。顔もいい、声もいい、歌もうまいと3拍子揃ってる。とにかく、気に入ってしまったので早く自分も歌いたい気持ちで頭が一杯になってしまった。そんなこともあり通常より譜面が完成するスピードはちょっと速かったかも。笑)
【歌詞の意味が読み取れず悩む】
この曲の歌詞は難解です。「彼女が好きなのに、バラを送らない。」何で?!?!。色々参考資料を探そうと思ったのですがあまり有名な曲ではないようで探してもそれらしい資料は見つかりません。そんなときの頼みの綱「ジャズ詩大全」を見てもこの曲は載っていない。知り合いのネイティブ・スピーカーに聴いても「よく判らない歌詞だわね。」と言われてしまい八方塞状態になってしまいました。
【拾う神登場】
いろんな人に「歌詞の意味がわかんない。」と言い続けているうちにある人がこういう意味なんじゃないの?とメールをくれました。主旨は「今の関係を進めようとすると貴方から拒否されるかもしれない。それなら今のままでずっと君と関わっていたほうが僕は幸せだ。」という複雑な心情を歌っているのではないかとのことでした。そういう視点で歌詞を見直してみると内容が理解できました。僕の悩みを受け止めて1つの答えを出してくれたこの人に感謝。これで一味深い歌が歌えるようになった気がします。
【最後に】
この曲は、一つ間違うと「お前の声が出るのはよく判ったからもう止めてくれ」と言われる危険性を秘めた歌です。僕の場合は特にそう。頑張るツボを抑えて歌えるようになりたいと思っていつも歌いたいと思います。今日はこれでお終い。
では、また明晩お会いしましょう。
[関連情報]
作曲:Jerry Hermon
作詞:Jerry Hermon