【誘拐の歌?!?】
この曲は好きな彼女をボートに乗せ、中国まで連れて行きたいと思う男の歌なのですが、僕の英文解釈力が不足していた為に色々誤解して意味を取り違えていました。最初に思った疑問が、例え誘う男がいくらイケメンでも現実問題、彼女がボートに乗ってくるとはとても思えない。かなり言葉巧みに誘拐するつもりで誘わない限り乗るわけないよなあと思ってしまうと次々とさらなる疑問が沸いてきます。歌詞の中に「月の夜の甘いムードがきっと貴方の心をほぐしてくれるだろう」とか「君の恋人達は岸に置き去りにして泣かせとけばいいよ」だの出てきて決して二人は恋仲でなくなんでもない二人ってことがわかります。「やっぱり誘拐したに違いない」と勘違いはひどくなるばかり。これは実際に彼女をボートに乗っけるわけではなくこの男の妄想の世界の話なんですね。知り合いのボーカリストが教えてくれました。「I'd like to get you....なんだから妄想なのよ。」なるほど、疑問が1つ氷解しすっきりしました。
【大好きなコード進行】
この曲のコード進行はなかなか興味深い。最初の頃は|B♭|B°|Cm7|C#°|と弾いていたが今では|B♭|G7|Cm7|A7|と弾くようになった。どちらも聴いた感じは同じようだが7コードで解釈したほうがアドリブもコードの積み方も僕好みなのでそうなった。
【得意のイントロ】
この曲の題名には「China」が付くのでイントロは以下のメロディを使う。
誰がなんと言ってもこのイントロを使いたい。変に大きなこだわりがあります。
【これに似た曲】
似た曲というと頭に思い浮かぶのが「It could happens to me」。最初の4小節のコードはまったく同じです。例えばピアノソロでちらっと「It could happens to me」のメロディをわざと弾いたりすると受けるかもしれません。こういうことをやろうとすると用意周到に練習をつむ必要があります。「It could happens to me」のメロディを入れたはよいが間違えたらメチャクチャかっこ悪いからです。キーも違うし....
【奇抜なエンディングに遭遇】
ジャズをやっていると曲をどうアレンジするかという問題は誰もが興味があり気にしている事柄です。いいネタを仕入れる為色んなCDを聴き気に入ったものを見つけたら取り入れたりします。取り入れ方も様々。エッセンスだけ頂いて自分なりに再構成したりCDで演奏されるその通り演奏することもあります。この曲に関してディー・ディー・ブリッジウォーターが歌っていたエンディングが物凄く気に入って僕なりに再構成して取り入れました。僕の弾き語りを聴く機会がありこの曲の演奏を聴いたらエンディングに注目です。
【沢山歌うと...】
かわいい女の子を誘拐したくなるとまずいのでたくさん歌うとダメな曲かもしれないですね。今日はこれでお終い。
では、また明晩お会いしましょう。
[関連情報]
作曲:Frank Loesser
作詞:Frank Loesser