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  第111夜 コンファメーション(Confirmation)

【ビ・バップの代表曲】
 ビ・バップといえば「コンファメーション」。「コンファメーション」といえばビ・バップ...というぐらいビ・バップを代表する象徴的な曲です。ジャム・セッションとかでよく演奏されます。作曲はサックスの天才、チャーリー・パーカーです。♭5の音が随所に出てくるはっきり言うと変な曲です。


【ビバップ】
 ビ・バップってどういう音楽でしょう?インターネットで調べてみるとマンネリ化したスウィング・ジャズに飽きた、あるいは、本来の即興演奏が好きなジャズメン(ジャズの演奏家)たちが、ライヴハウスや演奏主体の飲食店の閉店後に、ジャム・セッションをしていて、そこから発展し生まれたとされる音楽ということらしい。


【ビバップを作り発展させたミュージシャン達】
 チャーリー・パーカー(as)、ディージー・ガレスピー(tp)、セロニアス・モンク(p)、バッド・パウエル(p)、マックス・ローチという面々。頻繁に出現するⅡ-Ⅴパターンを使ったリハーモナイゼーションを用いた曲が作られ、革新的な曲も数多く作られた。コード進行は凝っているものが多い。リズムも早めに演奏されることが多い。


【ビバップと歌の関係】
 ビバップというとイメージするのがサックスやトランペットなどの管楽器。これらの楽器で演奏されるアドリブがビバップの主役だったのは間違いない。代理コードで作る複雑なコード進行の上で奏でられる奇妙なメロディ、アドリブ重視の演奏スタイルなどから歌とはあまり縁のない音楽と思えるがまったく関係ないと言うとそうでもない。マニアックではあるがビバップの特徴であるアドリブを歌詞をつけて歌うという信じられないことをする連中が現れた。ボーカリーズと呼ばれました。


【ボーカリーズ】
 厳密に言うとボーカリーズはビバップに限らず過去の名演奏のアドリブに歌詞をつけて歌う手法。エディ・ジェファーソンという人が先駆者らしいです。このボーカリーズという手法により色々な曲のメロディやアドリブに歌詞をつけて歌われました。ビバップのテーマは複雑で歌うのに適してはいないがこの曲コンファメーションにもジョン・ヘンドリクスという人が歌詞をつけて歌われ僕の好きなマンハッタン・トランスファが超絶的なコーラスの名演を残しています。このボーカリーズという手法を通してボーカリストがセッションに参加し歌詞付き或いはスキャットでアドリブを歌うということがより身近にできるようになったのではないでしょうか。  


【ボーカリーズの役割】
 最近、セッションによく行きます。僕もスキあれば歌でアドリブで参加して楽しんじゃおうと思います。今日はこれでお終い。
 では、また明晩お会いしましょう。


[関連情報]
作曲:Charie Parker
作詞:John Hendrix



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