【You tube】
最近、「You tube」を見ることが多い。どんな動画を見るかというと自分のレパートリーにしたい曲をどんな風に演奏されているか探るために見るわけだ。方法は簡単。この曲だったら「Exactly like you」と入力して検索をかければよい。これが実に沢山の動画が山のように出てくる。インストもの、歌など多種多様な「Exactly like you」が鑑賞できます。有名じゃない人の動画も構わず見る。こういう動画になるほどと思わせるヒントを得たりすることもある。実に楽しい。「You tube」は毎日気の遠くなるぐらいの回数閲覧されているらしいがインターネットの特性を生かしたヒット商品だと思う。
【レパートリーにするかどうか考えてみる】
この曲も「You tube」を見ながら僕だったらどういう風に演奏しようか考えてみした。僕の目に止まったのは有名どころでダイアナ・クラールの弾き語り。イメージにかなり近いです。次にステファン・グラッペリとジャンゴ・ラインハルトのインストを聴きましたが早い速度でやっているのでイメージと異なりこれはパス。他にも歌を歌っている動画がありましたが軽快なテンポなのでこれらもパス。という具合に自分のイメージに近いものかどうか順番に動画を見ていきます。
【スィングらしさが出る速度】
この曲はどれぐらいで演奏したいかというと90ぐらいかな。かなり遅めの速度なのですがグルーブするとかやりたい時は最適な速度です。ボーっとしていると走ってテンポが早まってしまう危険な速度でもありますが、グッと我慢してテンポがキープできればよいのですがなかなか難しい。テンポが早くなったかどうかは後テーマを歌った時にはっきりわかります。ボーカリストは自分の歌いやすいテンポというものを持っているので歌ってみると速度が変わったかどうか敏感に感じることが出来るんですね。
【表情をつけて歌う】
歌を歌う時は色々なことを考えながら歌います。歌詞を思い出し、息を出しすぎて音程はぶれないか、音量はどのくらいで出してみようか、軽く歌うか重く歌うか、どこかでふっと力を抜いてみようか等々歌っている時は頭の中のCPU使用率はずっと120%という感じだ。最近、試みているのが表情をつけて歌ってみるってこと。表情をつけるというのはノーマルな歌い方を音質や音程をわざと乱して歌うことを意味します。やり過ぎは鼻につくので要注意だがうまくできれば歌のバリエーションが広がり自分的には良い感じになります。
【オリジナルに忠実であるということ】
フランク・シナトラは大歌手ですが作曲者の意図を大事にする人でオリジナルのメロディに忠実に歌う努力を払う人だったという話を聞いたことがあります。で、この「Exactly like you」ですがAメロの最後は歌詞が「Exactly like you」でEx(Bb4)act(Bb3)ly (Bb3)like (Bb3)youと歌うのが本来のオリジナル・メロディ。単純な分へたに歌うとイモな感じになりそうです。だからなのかもしれませんがYou tubeで聴いた限りオリジナルメロディ通り歌っている人はいなくて皆Ex(G3)act(Bb4)ly (C4)like (Bb4)youって感じにフェイクして歌っています。天邪鬼な僕はじゃあ僕がフランク・シナトラの意志を継いでオリジナルのメロディで歌ってやると決心しました。変なところにこだわるなよと指摘されそうですがイモになるかどうかは歌う人の腕次第。頑張って練習しようと思います。
【弾き語りに最適な曲】
この曲は考えてみると弾き語りで歌うのに最適な曲かもしれません。但し、ピアノの伴奏で遅乗りしグルーブ感を出し、そこにアクの強い表情豊かな歌声が絡んだらの話。弾き語りの良さは自分で伴奏するので歌に最適なフィーリングの伴奏を付けられるのに一番道が近いということだと思う。そうできるように頑張ろうと思います。今日はこれでおしまい。
では、また明晩お会いしましょう。
[関連情報]
作曲:Jimmy McHugh
作詞: Dorothy Fields