お気に入りの音楽千夜一夜 お気に入りの音楽千夜一夜 お気に入りの音楽千夜一夜 お気に入りの音楽千夜一夜

お気に入りの音楽 千夜一夜       


  第99夜 天(あめ)にはさかえ(Hark! Herald angels sing)

【賛美歌】
 賛美歌はキリストを讃える歌だろうか。知っているようで知らない。でも聴いたことはある。賛美歌と聴いて思い描くのが教会で歌う子供達の合唱団が歌う構図かな。多分、何かの映画の一コマが記憶に残っているのだと思います。讃美歌とコーラスは仲良し。クリスマスと賛美歌も仲良し。コーラスやクリスマスが好きな僕と賛美歌が出会うのは時間の問題だったかもしれないです。で、素晴らしい出会いが待っていました。


【TAKE6】
 この曲を知ったのはTAKE6のクリスマスCDを聴いて知りました。彼らは全員敬虔なキリスト教徒なのだそうです。クリスマスアルバムを作る際、クリスマスにちなんだ賛美歌が候補になることは彼らにとっては至極当然のことだったのかも知れません。最初はいい曲だなから始まり、曲名を調べ歌詞を調べていくうちにこの曲が賛美歌の1つであることを知りました。一度気になり始めるともういけません。気持ちが高ぶってこの曲を自分なりにアレンジしたくなって来るほどお気に入りの曲になってしまいました。


【賛美歌は名曲の宝庫?】
 クリスマスソングは好きですがこの曲が賛美歌ということを知ると他にもいい曲が探せばあるんじゃないかと期待してしまいます。「The first noel」や「O Come All Ye Faithful 」、「Angels We Have Heard on High」辺りの賛美歌はなかなかいいんじゃないでしょうか?この曲と同じぐらい惚れそうです。


【トラディッショナル・ソング】
 昔から歌い継がれている曲をトラディッショナル・ソングといいます。日本で言えば民謡がその類。フォーク・ソングといってもいいけど1970年代以降ブームになったフォークソングと間違えるかもしれないですね。古い音楽だからと言って古臭いかと言うとそういう感じはしません。ドキッとするメロディに出会うこともありますよ、この曲みたいに!ただ、この曲の場合は作曲・作詞した人ははっきりわかっています。クラシックの作曲家、メンデルスゾーンが作曲したカンタータの中の一節を賛美歌用にウィリアム・H・カミングスという人が賛美歌用に編曲したのだそうです。魅力的なメロディを思い起こすと天才的な作曲家が作ったことが妙に納得してしまいます。


【ブレンダーズ】
 クリスマスソングを得意とするコーラスグループをもう1つ紹介しましょう。「ブレンダーズ」というグループで、このグループが歌う天(あめ)にはさかえ(Hark! Herald angels sing)も聴きごたえがあります。四声なのですが、アレンジはTAKE6のものより好みかもしれません。クリスマスの時期になると一番よく聴くCDです。


【コーラスアレンジ】
 僕がコーラスを聴く時楽しみなのがどんなボイシングが付けられるのかな?というのが聴く時にいつも気になります。ボイシングの手法はグループにより様々。この曲みたいにどちらかというと素朴で単純な賛美歌が和声の粋を集めてどんな風にアレンジされるかという観点に集中して聴くとTAKE6やブレンダーズのアレンジは様々な工夫が感じられます。今日はこれでおしまい。
 では、また明晩お会いしましょう。


[関連情報]
作曲:フェリックス・メンデルスゾーン
作詞:チャールズ・ウェズレー
編曲:ウィリアム・H・カミングス


お気に入りの音楽千夜一夜 お気に入りの音楽千夜一夜 お気に入りの音楽千夜一夜 お気に入りの音楽千夜一夜    御感想、御指摘等のご連絡は、お気に入りの音楽千夜一夜までどうぞ