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  第83夜 ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット
        (Nice work if you can get it)

【アイデアが沸く曲】
前話に続きまたまたジョージ・ガーシュインの名曲です。「I got rhythm」とは異なりこの曲からは色々なアイデアが湧いてくるから不思議です。何が違うのでしょうか。よくわかりません。とにかくこの曲は僕にとって色々楽しませてくれる曲に違いありません。


【普段ジャズを歌わない連中を集めて作ったジャズアルバム】
この曲はガーシュインの曲の中でも有名で色々なミュージシャンが取り上げています。僕の好きな演奏ですか?何回か登場してますがスティングの歌ったものが僕の好みにピッタリです。ビッグ・バンドをバックにゴキゲンな感じに歌っています。ハーモニカ奏者「ラリー・アドラー (Rally Adler)」の80歳の誕生日をお祝いして作られたアルバム「the glory of GERSHWIN」というアルバムに収録されています。アルバム・タイトル通り全部ガーシュインの曲を取り上げています。このアルバムでガーシュインを歌っている顔ぶれが面白い。僕がこういうアルバムを作ろうと思ったらやっぱしジャズ・ボーカリストを集めようと思うのですが、どっこいこのアルバムには殆どジャズ・ボーカリストが登場しないのです。その代わりにスティングはじめエルトン・ジョン、シェール、カーリー・サイモンとどちらかというとポップス系の歌手が歌っている変り種です。どういう基準で集めたのでしょうか、気になってしまいます?それというのも不思議にどの曲も十分聴き応えがあるんですね。はずれがないという感じです。この手の試みは面白くはあるのですが大抵イマイチな出来になってしまうのが関の山だと思いませんか。そうならないのはミュージシャンと曲の組み合わせがよく考えられているからでしょうか?ミュージシャンの魅力が十分引き出されている感じがします。組み合わせを考えた人は只者ではありませんね。


【小節数が字余り】
ところでこの曲1コーラスの小節数が変です。普通32小節とか4で割れる数字になるものなんですが何故か33小節なんです。字余りという感じで何となく気持ちが悪い、最初はそう思いました。でも、この取ってつけたような1小節が慣れてくるとなくてはならないと感じられるようになるから不思議なものです。ガーシュインの魔法にかかってしまったのでしょうか?


【演奏すると心が弾む】
この曲は銀座パナシェでよく演奏してました。ピアニストの池田ミドリさんが大好きな曲なので彼女が歌う時はピアノの伴奏をさせてもらいます。歌の伴奏をするのは結構性に合っているかもしれません。この曲は特に今度はああしようこうしようとアイデアが浮かんできます。


【著作権の消滅】
ところで、ガーシュインが活躍したのははるか昔。御存知の方もいらっしゃると思いますが彼の作品は著作権が消滅しています。通常既存の曲を扱う時は著作権があり注意を払う必要があります。既存の作品を例え自分がアレンジしたものであっても自分のホームページで発表したりするのは著作権があるため基本的に出来ません。でも著作権が消滅したのであれば話は別です。大手を振って自由に活用できます。ガーシュインの曲は基本的に大好き。著作権が消滅しているのだからもっと色々な曲のアレンジに挑戦してみようかなと思う今日この頃です。


[関連情報]
作詩:アイラ・ガーシュイン
作曲:ジョージ・ガーシュイン


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