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  第72夜 シチュエイション(Situation)

【ギターの3羽ガラス】
シチュエイション ジェフ・ベック。ロック・ギタリストの3羽ガラスの一人。あとの2人はエリック・クラプトンとジミー・ペイジ。皆イギリス出身のギタリストです。クラプトンはロック・ギターの第1人者で今も現役で活躍してますよね。3人の中で歌も歌える芸達者な人。ジミー・ペイジはレッド・ツェッペリンという新しい感覚のロック・グループを結成しました。グループとしては一番有名かも。ロバート・プラントの男性にしては異常に高い声とジミー・ペイジのギター・ワークが目を引き作る曲もオリジナリティがあり燦然と輝くグループでしたね。誰が一番僕に性に合っているかというとやっぱしジェフ・ベックかも。


【マニアックなロック】
 ところで「シチュエイション」という曲は全然ヒットしていないのでロックをちょっと知っている人しか知らないと思います。ちょうど高校時代に出た「ラフ・アンド・レディ」というアルバムに入っていた曲です。ジェフ・ベックの音から僕が受ける印象は色で言えばモノクロの世界。無駄がないって印象を受けるのでそう感じます。ロックというとうるさいだけで音楽性の薄い音楽と思う人もいるかもしれませんがジェフ・ベックのロックはよく考えてあるなあと思える聴き応えのある作品を作っています。「ラフ・アンド・レディ」は正にどの曲も何回聴いても飽きない正統派ロックって感じの曲が続きます。決してジェフ・ベックのワンマン・ショウではなく色んなところで工夫が凝らされているなあと感じます。例えば「シチュエイション」のイントロはジェフ・ベックのソロから入りリズムセクションの仕掛けが絡みます。歌が入ってくるとバックに徹するという感じで決してしゃしゃり出たりしません。こういうバランス感覚が凄く好きだったなあ。歌の合間に入るフレーズがなかなかかっこよかったりして完成度が高い作品だと思います。ピアノのマックス・ミドルトンのピアノも結構好きでした。ロックにしてはロックらしいフレーズを弾く人だなって感じられました。僕の高校の頃の愛聴版でしたね。


【渋々ロック・ボーカル】
 僕は、高校の頃はロック・バンドをやってました。ほんとはキーボードをやりたかったのですがもうメンバがいたので渋々?ボーカルをやることにしました。この「シチュエイション」も歌った訳ですがこれが歌い始めるとなかなか歌い甲斐があることがわかり慣れてくるに従って段々好きな曲になっていきました。テンポが早めなのでうまくテンポに乗って歌えるとドライブ感みたいな感覚が味わえてもうそれはそれは気持ち良い。ロックなので途中でシャウトがあったりで結構その通り歌おうと思うと難しい曲でした。シャウトは小さい頃からビートルズでジョン・レノンのシャウトを聴いていたので歌うのにはそう抵抗はありませんでした。


【ロックへの興味をなくしジャズを知る】
 今歌えといわれると多分歌えないでしょうが高校時代はガンガン歌ってましたね。高校の頃ロックばっかし聴いているうちにちょっと煮詰まってしまって一時興味が薄れた時期があります。何を聴いてもあまり感動することがなくどうしようかなあと思いながら大学に入学しました。入学をきっかけにそれまであまり馴染みのなかったジャズに触れまた音楽をやろうという気持ちになりました。ジャズはなかなか聴いていても飽きません。多分死ぬまでそういう状態が続くのではと思うくらいです。今日はこれでお終い。
 では、また明晩お会いしましょう。


[関連情報]
作詩:調査中
作曲:調査中


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