【映画館で見るコダワリ】
皆さん、よくご存知の映画「スター・ウォーズ」って好きですか。僕は大好きですよ。新作が封切られると欠かさず映画館に見に行きます。映画はTVでも観ますができることなら映画館で大画面、大迫力で観たいと思ってしまいます。映画館で観たいなと思うのはもう1つ理由があります。開始のブザーが鳴り照明がすっと落ちて場内が暗くなり映画が始まるまでの間にどんな映画かなあとか色々考えているとわくわく感が段々高まってきて「映画を観るぞー」という気持ちの準備が充分整います。逆にTVの場合は、そういう感覚なしにすぐ始まってしまうのでちょっと物足りない気分になってしまいます。
【SFは大好き】
ところでSFの類いは小さい頃から夢が感じられて好きでよく観た気がします。カーク船長率いる「スター・トレック」、「宇宙家族ロビンソン」というTVドラマとかもあったっけ?TVで再放送しているのを見つけるとしばらく毎週見ることになってしまう。再放送はたいてい深夜2時とかとんでもない時間帯にやる場合が多く目をこすりながら観てたりしていましたね。バカみたいですが好きだからしょうがない。
【ベスト・キャラクター】
さて、「スター・ウォーズ」のキャラクターの中で一番のお気に入りは誰ですか。僕の場合はなんといっても「ダース・ベーダー」ですね。ダース・ベーダーの本名は「アナキン・スカイウォーカー」。主人公の「ルーク・スカイウォーカー」のお父さんです。ダース・ベーダーになる前は最強のジェダイの戦士でした。色々事情があって正義の味方「ジェダイ」から暗黒面に引き込まれて悪の手先になってしまう悲劇のヒーローです。最初見た時は黒ずくめのマントに身を包み「シュー、シュー」という息の音がなんともユニークでちょっと困惑しましたが慣れてくるとちょっとかっこいいかもと思い始めました。えっ、ちょっとおかしいって?んーっ、これは好みの問題ですね。そう感じるんだからしょうがないです。最後は自分の息子ルークを守るため悩んだ末に闇の帝王と戦い命を落とします。涙なくしては観れないなあ....
【名実ともクラシック正統派】
「スター・ウォーズ」は1回で完結ではなく回を重ねる毎に少しずつ何故ダース・ベーダーとして悪の手先になってしまったかが解き明かされていきます。何故か回毎に過去に遡ったり未来に飛んだりするのでちょっとストーリーが分りにくいです。えっ、全然お気に入りの音楽千夜一夜じゃないって?ごめんなさい。ついつい映画の話が長引いてしまいました。ダース・ベーダーが登場する時はテーマソングが流れます。これ悪の手先の登場に相応しい物々しい感じの音楽で雰囲気がピッタリって感じがします。演奏は本格的なオーケストラによるものですがクラシック正統派の血筋のよさが感じられる気がします。この映画の他の曲もオーケストラで演奏されるものが多いです。その中で何といっても圧巻は映画の冒頭で演奏される「スター・ウォーズのテーマ」ではないでしょうか。
【ツボを知り尽くしたアレンジ】
宇宙の物語に相応しい壮大なメロディ、重厚なイメージを表現した見事なアレンジ。交響曲の類いはともすると眠くなってしまうほうですがこの曲は何故か全然眠くなりません。最初の変拍子チックなメロディに拍子を取り損ねて困っているうちにストリングスのユニゾンのみの演奏になり雰囲気がガラリと変わります。最後は豪華絢爛というに相応しい音の洪水がやってきます。こんな風に自由自在に曲の雰囲気を操れるのはアレンジャーが只者ではなく編曲のツボを心憎いほど押さえて作るから成し得る技という気がします。曲の緩急というか音の密度というかそういうことを知り尽くして作っていると思えます。どれくらい経験を積めばあんな素敵なアレンジができるんだろうと憧れてしまいます。
【ヨーダとルーク】
ダース・ベーダーは一番好きなキャラクタ。その次に好きなキャラクタって誰ですか。僕の場合ちょっととぼけた感じの「ヨーダ」です。えっ、信じられない?お前の美的感覚はおかしいって?まあ、好みの問題ですから....映画の一幕にこんな下りがあります。ジェダイとなるべくヨーダの元で厳しい修行を重ねるルーク・スカイウォーカー。しかし、その努力も空しくフォース(理力)がうまく使えるようになりません。ヨーダは殆ど何も言わずルークの修行を見つめているだけ。挙句の果てにルークはブーたれてできるものかとヨーダにあたりちらします。
【ヨーダの底力】
「できると信じなければできるものもできなくなるのだ。」と言い放ちヨーダは沼の方向に手を向け目を閉じます。やがて沼から沈んでしまった何百トンもある宇宙船が静かに姿を現し宙に浮かび上がります。ヨーダが自らのフォース(理力)の底力を見せた瞬間です。これを観た僕は「おお、かっちょええ。」、ここぞというところで実力を発揮するヨーダに拍手喝采してしまいました。年食ったらこんなじいさんになりたい。そう思ってしまいます。男たるものこういうかっこよさを常に身に着けていたいものです。こういう若者をたしなめるみたいな機会はたまにしかやってきませんが得てしてうまく決められないものです。多少自分のコンディションが悪くても平気でやってみせる逞しさを持っていたいと思うのですが現実は思い通りにいかないものです。
今日はこれでお終い。
では、また明晩お会いしましょう。
[関連情報]
作曲:John Towner Williams