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  第57夜 愛はきらめきの中に(How deep is your love)

【ビー・ジーズが奏でる極上コーラス】
 ジョン・トラボルタが主演の映画「サタデイ・ナイト・フィーバー」に登場するビー・ジーズの美しいバラードがこの曲。初っ端の「ア~~」というコーラスがとてつもなく美しく思わず「うわぁ」と叫んでしまいそうになります。ビー・ジーズのコーラスは3声の男性コーラスですがファルセットを使うので女性コーラスのようなきらびやかさがあります。コーラス好きの僕にとっては極上のサウンドと感じます。


【ディスコでフィーバー】
 僕が若い頃、ダンスを踊る場所といえば今は跡形もなくなくなってしまいましたがディスコという店が沢山ありました。今はクラブっていわれているのかな?ちょっと場違いな気がするのでもう行くことはないと思いますが...そうしょっちゅう通っていたわけではないのですがたまにディスコへ行くとこの曲がよくかかっていた気がします。ところでこの「愛はきらめきの中に」は学生の頃、ディスコ・バンドのアルバイトの話があった関係でコピーしたことがあります。コピーというのはいわゆる採譜することです。採譜するのは色々レベルがありますがディスコ・バンドみたいな場合は「メロディ」と「コード」が採譜できればOKです。あと、これがなきゃあダメというぐらい印象的なその曲になくてはならないフレーズがあるばあいはそれもコピーします。メロディとコードが書かれた譜面をコピーして皆に配り後細かいところは各人がテープを聴いてその譜面を元にどういう風に演奏するか考えます。僕がその頃音楽をやっていたメンバはジャズ系の人が多かったのでそんな感じで練習していました。


【曲の理解度】
 ところで、ただ聴くのとコピーするのとではその曲に対する理解度の深さというものが違ってくるような気がします。コピーをしてみてこの曲に対する愛着が増した気がします。良い曲だったからじゃないでしょうか?ビー・ジーズは3人兄弟のグループですが、一番お兄さんがバリー・ギブという人。この映画以降ビー・ジーズには少なからず興味があったのですがバリー・ギブがバーブラ・ストライザンドとデュエットをするアルバムってご存知ですか。バリー・ギブはイケ面なのでバーブラと一緒のジャケットを見るだけでも絵になりますが音楽のほうもなかなか良い線いっているなあと感じました。この中に「愛はきらめきの中に」も入っていてオリジナルの感じとは違ったデュエットバージョンのサウンドとか聴けて僕のお気に入りのアルバムの1つになっています。このアルバムには「ギルティ」という意味深な題名のラブ・ソングが入っていてこれもとても好きな曲。二人の魅力が存分に引き出されているという感じがして聴くたびに感心してしまいます。このアルバムを聴く機会が貴方にも訪れますように。笑)


【フトン・サウンド】
 ビー・ジーズの曲は他にもこの映画で「ステイン・アライブ」とかのダンス・ナンバーを聴くことが出来ますが、この曲も結構好きだった覚えがあります。「ステイン・アライブ」のようなミディアム・テンポのディスコ・ナンバーを聴いていて気がついたことが1つ。踊りやすさを意識しているのかドラムのバスドラで4拍頭を刻んでいることに気がつきました。バスドラはバス・ドラムのこと。分りやすくいえば、大太鼓。笑)昔のディスコ・サウンドを聴く機会があったら是非バスドラのパターンに耳を傾けてみると面白いと思います。ちなみにバスドラのサウンドで一時はやったのがフトンサウンド。フトンを干した後、しまう前にフトン叩きでパンパン叩くあの音に近い音で鳴るバスドラのサウンドです。あれは、個人的に無茶苦茶好きでした。ちょうどこの頃そういう音作りがされ始めたのではなかったかな?


【変身も色々】
 ところでこの映画は普段は目立たないペンキ屋の青年が土曜の夜になるとディスコのヒーローになるという物語なのですがそういう場面設定は割りと好き。人は見かけによらない。いつもは目立たない男がいわゆる変身してヒーローになるという物語は僕が知る限りではスーパーマンが最初かな?日本で言えば月光仮面ですね。そういうヒーローものとは少し違いますがこの映画の根底にあるものは同じ気がします。この映画でも主人公が土曜日の夜に鏡の前で段々ディスコのヒーローに変身していく場面がありますが、スーパーマンとか月光仮面をついつい連想してしまいます。主人公がディスコで颯爽とダンスを踊る場面では拍手喝采してしまいたくなります。人間、誰しも少なからず変身願望を持っているものなのかもしれません。この映画のように変身する場面に遭遇するとついつい共感してしまうのでしょう。


【変身に敏感】
 僕自身変身という言葉にどうしても敏感になってしまうのには理由があります。僕のバンド名がMetamorphosis-Oneで変身はバンド名そのものだから。変身も色々な意味の使われ方をしますがいつも(ペンキ屋)と違う世界(ディスコ)で力を発揮できる主人公はそういう自分の居場所を見つけられて幸せ者だなと感じます。自分に相応しい世界を見つけるということは僕自身に照らし合わせてみてもそう簡単に見つかるものじゃないと思うのです。そういう世界を見つけても色々事情があってそこへ飛び込めないこともあるかもしれません。映画の主人公のように自分がヒーローになれる場を持っている人はどれくらいいるのでしょうか?見つけられない人のほうが多いんじゃないかなと思います。皆さんは自分がヒーローになれる場とか持っていますか?1つでいいから、そういうものを持ち続けていきたいものです。それが段々発展していけば人生随分楽しいものになることうけあいです。今日はこれでお終い。では、また明晩お会いしましょう。


[関連情報]
作詞:Gibb Barry Alan,Gibb Maurice Ernest,Gibb Robin Hugh
作曲:Gibb Barry Alan,Gibb Maurice Ernest,Gibb Robin Hugh


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