【実はあまり好きじゃなかったカーペンターズ】
この曲は有名なカーペンターズの作品です。カーペンターズといえば「トップ・オブ・ザ・ワールド」などのヒット曲で有名な姉弟グループですね。小さい頃から聴いてはいましたが実はカーペンターズのサウンドはあまり好きではありませんでした。何故か軽すぎるという印象を持ってしまいます。でも、彼らの作り出すメロディラインには心惹かれます。どちらかというとアップテンポの曲よりスローテンポの曲のほうが僕の好みに合うようです。思わず聴き入ってしまうことがありました。その中で一番好きな曲を挙げるとしたら迷わずこの「青春の輝き」を選びたいと思います。
【ドラマのエンディング・テーマで再認識】
この曲は高校の頃ラジオの深夜放送かなにかで聴いたことがあったと思うのですがその時はあまり印象に残りませんでした。好きになったきっかけはそれから随分経ってからTVドラマのエンディングテーマとして流れていたのを聴いた時でした。それも或る日何気なく見たTVドラマでした。ドラマが終わりエンディング・テーマが流れはじめます。「ああ、カーペンターズだあ。懐かしいなあ」最初はそんな程度の印象でした。イスに座り漠然と聴き続けます。暫く聴いているうちに「ふーん、いいメロディじゃん」と思えてきてじっくり聴き始めます。すると何と鳥肌が立ってくるではないですか。昔聴いてあまりよい印象をもっていなかったカーペンターズを聴いて鳥肌がたったことに僕自身驚きました。TVに映し出された映像は夕日を題材にしたものでこの曲によくマッチしていてその影響もあったかもしれません。
【カレンの歌の上手さ】
その日からこのドラマを毎週欠かさずみるようになりました。ドラマもまあ面白かったのですがエンディング・テーマを聴きたいためというほうがどちらかというと強かったと思います。ところで、僕はいったい何に惹かれてこの曲を好きになったのでしょうか?1つはやはりメロディの素晴らしさ、もう1つはカレン・カーペンターの歌のうまさかな?カレン・カーペンターの歌は、あまり派手さはありません。が、実に歌のうまい人だなと感じます。どこがうまいかというと特に感情を込めて歌っている訳でもないのに、じんとくるものを感じさせる。そういう力を持っているなと思うのです。これは、こう書くと簡単なようですが実際にやろうとすると物凄く難しいことだと思うのです。自分で歌を歌ってみて切実に思うのですが、ついつい歌うときに力が入ってしまいます。歌うときに変に力が入ると自然さが損なわれてしまいます。かたや力を抜いて歌ってみると抑揚のないつまらない歌になってしまいます。カレンが歌うように真似しようとしてもなかなかうまくいきません。
【失恋の痛手で命を落とす】
カレンは、恋人に振られたのが一因で拒食症となり命を落としたと聞きます。カーペンターズといえば世界中の人から愛されているスーパースターですが、そんなスーパースターでも思い通りいかないことがあるのだなと思うと世の中単純にはいかないものだと感じます。拒食症になってしまうほどの精神的ダメージというのはどんな苦痛なのだろうと思いを巡らせると胸が痛みます。僕はそういう経験はしたことがありませんが経験しないに越したことはありません。歌を歌うことに生きがいを見出してもう少し元気でいてほしかったと思うのは僕だけではありますまい。年相応にさらに磨きがかかった彼女の歌声が聴けないのは残念でなりません。
【歌い方は人それぞれ】
カレンの声域は女性としては低いほうに属しほとんどファルセットを使わないで歌います。マライア・キャリーのように超音波のようなハイトーンボイスを駆使したいかにも「私は女王様よ」という歌い方とは対照的です。マライアの歌はインパクトがあってそれはそれで好き。それに比べるとカレンの歌は少し地味に聴こえますが、僕にとっては別の観点で好きです。歌は其々の持ち味を生かしてうまく歌えればそれなりの魅力を感じられるものではないでしょうか?こういうのは基準が違うので優劣をつけるようなものではないと思います。基準が1つに限らないって面白いと思います。
今夜は、これくらいでおやすみなさい。
また、明晩お会いしましょう。
[関連情報]
作詞:調査中
作曲:調査中