【貸しスタジオを借りるわけ】
僕は、ほぼ毎週休みになると貸スタジオにいく。貸スタジオというと高いんじゃあと思われるかもしれないが僕が通っているスタジオは1時間500円で借りられる。バンドで借りると通常料金だが個人練習というメニューがありそちらのほうだと安いのである。元々、自宅で録音していたが、コーラスを主体にしたオリジナル作品を作っているので自宅で大声で歌うことになる。家族にとっては頭痛の種...たまりかねた娘から、頼むから止めてくれと懇願され、はた迷惑なことをしている自分に気がついた。困ったなと思ったが、貸スタジオを借りれば、思う存分気兼ねなく音楽が出来るなと考えれば、それも合理的だと思えてきた。それから、貸スタジオを利用してみようと一度借りてみることにしてみた。
【得した気分を味わう】
1時間500円で借りられると説明したが、他のスタジオでも同じようなシステムがある。でも、800円ぐらいが相場。今通っているスタジオを見つけたときはとても得した気分になった。まさに、庶民の味方。普通のバンド練習用のスタジオなので吸収材を使った壁ではなく普通の壁。電源ノイズも特別な処置は施されておらずブーンという電源ノイズが聴こえたりする。録音する最適な環境ではないが、本格的なスタジオは多分高い。(といっても、実際に利用したことはありません。多分、とても高いと思う。)500円/時間で借りられれば多少は我慢しないとね。こういう環境で最良の録音はできないにせよ僕ぐらいのレベルなら十分かもしれない。壁の吸収材がなくてもマイクの距離に気を使えばそこそこの録音はできる。電源ノイズも録音するときは気になるが録音した後はほとんど無視できるレベルでマイクに録音するレベルが小さくなければ無視できる程度だということも分かってきた。最近は便利なソフトがあって電源のブーノイズやホワイトノイズ(サーという音のノイズ)を掃除してくれるソフトもあるのでなんとかなりそうである。
【さらに感じる得した気分】
さらにPAは割と本格的な機材が揃っていて、キーボードもドラムセットもある。僕はドラムは叩けないので使うことはないが、PAとキーボードは存分に利用させてもらう。マイクも3本使い放題。シュアのSM58が揃っている。冷暖房完備で環境は快適そのもの。色んな機材が揃っているのでアイデア次第で色んなことができそうだ。僕の場合、MIDIでバンド演奏を作りそれにコーラスをかぶせて作品を作る。貸スタジオでは予め作っておいたMIDIの演奏を流してそれに合わせてコーラスを録音すれば貸スタジオで簡単に実現できそうである。早速、スタジオを借り、試してみることにした。ところで、この試み、思わぬ副産物があった。それは、なんといっても王様気分が味わえるのである。
【幸せを独り占めする】
スタジオは3部屋ある1つは6畳ぐらいの狭いスタジオ、残り2つは15畳ぐらいの広いスタジオ。この広いスタジオで自由気ままに音楽をやる。これ、実に爽快です。広い部屋で大音響で音楽を聞くもよし、力いっぱい歌うもよし。場所が広いとこんなにも開放感が違うのかと感心してしまう。毎回、2〜3時間予約するのが普通。なんだ、えらい短い時間だなあと思わないで下さい。15畳ほどの広い空間を独り占め。王様気分を味わうには十分な時間です。
こんな風にして僕の貸スタジオ生活が始まりました。この広い空間を一人占めできる王様気分のほかにスタジオ通いを続けるうちに色々な小さな幸せを発見することになります。どんな幸せかって?それは、次回にお話することにしましょう。では、次回にまたお会いしましょう。